2017年12月27日

エネルギーのるつぼ


200人近い若者のエネルギー、そのハイブリッドにヘトヘトになったため、コンサートを終えて感じたこと、今日は箇条書き。(いつもの過剰書きは無理)



◎ホルストの第一組曲は、圧倒的力量をもった名曲だ

◎個人が自分をみつめることは、全体の散らかりには繋がらないと信じること

◎同時に、方向性は個人的であれぶれずにはっきりと示すことが不可欠

◎アルメニアンダンスは、作曲が異常に成功したオープニングはじめ、興奮のるつぼ、まだまだやり口はある

◎高校生は信じるべき対象、小中より「大人として」相対し、表現し、煽るべき

◎吹奏楽の指揮は思っていたより楽しい、まだまだ良い曲もあるのだろう

◎ただピアノの表現にお互い工夫が必要だし、やりしろがある

◎指揮者というのは、演奏家に合図は出すが、プレイヤーをみつめることが必ずしも吉ではない

◎高校生の弦楽器の世界は素晴らしい可能性を秘めている、臆せずニュアンスを求め共に探すべき

◎レスピーギもエルガーも、若き弦楽器奏者たちは表現意欲が素晴らしかった、感動的

◎大槌は復興を成しても、昔の姿には戻らない(住んでいる人のコメント)

◎復興支援コンサートにある楽しさや喜びは、あまりに大きい悲しみ、二万人の命、失われた歴史、文化、思い出、物、尊厳…と共にあることを、定期的に頭の中で反芻すべきである

◎KSKは生まれたことも継続してきたことも奇跡、先生方はその奇跡を掬い上げた、高校生たちの活動は一点の曇りもなく正義であり、尊敬と称賛で評価されるべきもの、奇跡の価値は偉大だ


KSKウインターコンサート

posted by take at 16:58| 活動報告

2017年12月26日

自分の震災 自分の音楽


明日、いよいよKSKコンサートの本番。今日大槌高校吹奏楽部も加わり、最後の練習に取り組みました。


今回、初回の練習で彼らにテーマとして投げさせてもらったのは「感じよう」ということ。とにかく個人として、あらゆる瞬間において、自らが感じようとしようということ。

KSKは200人近い高校生が参加する。震災の翌年から、高校生主体で六年間続いてきた。

今年ももちろん充分使命感とエネルギーに満ちているが、立ち上げた高校生たちの思いの強さ、人間力溢れる行動力は未だに伝説として語られている。

震災からまだ間がたってなかったこと、大槌高校も被災直後という現実の中で、負けじと逞しく活動していた等、今とは違う状況もあった。


年月が経ち慣例としての取り組み、大槌高校吹奏楽部の部員の減少もあり、サポートしてきた先生方にもこのままの継続が良いかどうか思案する時期がやってきた。

あくまでも生徒主体で行われるものなので、一区切りと銘打っているが、最終的な今後は明日のコンサートを終えた彼らが望むことに導かれるだろう。

そんな現状で、僕に全体の指揮の依頼がきた。

彼らと音楽を作り上げることは僕にとって大きな喜びだが、同時に長く関わってきた身として、投げたい希望もあった。

それは200人一人一人の


自分の震災
自分の復興
自分の支援


ということ。

もしかしたらやりたくないけどやっている人が、もしかしたらだけどいるかもしれない。また突き上げられる思いに動かされどうしても真剣にやりきりたい人がいるかもしれない。その間で積極的ではないがやれば盛り上がるという人も。

いろんなテンションの人がいるだろうが、素晴らしい理念の元の活動、意味のないことをしたくないなら、「やることになってるから」「みんながやるから」「200人でやるから」ではなく、個人として向き合い、自分の活動に対する評価と思いをしっかり感じながらやってほしいのです。

そのためには自分の音楽から、また活動のあれこれやコミュニケーションの端々から、自らが感じようという姿勢を期待したかったのです。


最後のリハーサルでは、ホルスト、リード、エルガー、レスピーギからアンコールのふるさと、ひょっこりひょうたん島まで、一人一人の音楽が、驚くほど強く指揮台に襲いかかってきました。

やはり彼らは素晴らしい。だって、ほとんどの人たちが継続できていない復興支援を、大変な運営もこなし会議も続けながらやり遂げているのだ。その個人的思いは、はっきりと音となり届いてきた。

一年生主体の大槌高校吹奏楽部の子供たちも、この渦巻くエネルギーの中に身をおき、音楽と、共に作り上げる仲間たちの唯一無二の価値を感じてくれれば、本当に嬉しい限りだ。


第6回 KSK Winter Concert
2017年12月27日(水)
開場16:30 開演17:00
海老名市文化会館 大ホール

入場無料(要整理券)
会場にて大槌支援の募金活動を行います。ご協力をお願いいたします。

出演団体
神奈川県立希望ヶ丘高等学校吹奏楽部
神奈川県立湘南高等学校吹奏楽部・絃楽部
神奈川県立川和高等学校吹奏楽部・室内楽部
楽団ともしび(KSK・大槌高校の卒業生による吹奏楽団)

ゲスト
吉川武典氏(指揮・トロンボーン)
臺隆裕氏(トランペット)
大槌高校吹奏楽部


KSKウインターコンサート、ラストリハーサル

posted by take at 17:51| 活動報告

2017年12月25日

正しい目


年齢を重ねていくというのは、待つことを積み重ねていきながら、更にゆっくり待つことができるようになっていく時間のようだ。

そして、なんだか納得いかない事、なんだかすっきりしないことを、許していけるようになる時間のようだ。


「若い頃は全て学びです。それが50歳を過ぎると全部理解できるようになると、仏様が仰っています」

という言葉を聞いた。今50を過ぎた自分が、全てわかっているかどうかはたいそう疑問だが、しかしすっきりしたことはたくさんある。

つまり、周りの人に対しても50歳まで待てということか。30,40で焦ることなかれ。

そしてわかったのなら、あれこれ許せるでしょと。


学びながら長らくいきることで、ようやく若い人たちを見つめる正しい目が宿るのでしょう。

見つめながら、待ちながら、許しながら生きていく。それこそが真の幸福ということか。


KSKコンサート、練習

posted by take at 09:45| 活動報告

2017年12月24日

人類の平和


自分にとって一番大事な時間は、未来ではない。当然過去でもない。


たった今


たった今こそが一番大事。


つまり一番大事な瞬間がずっと続いているということ。



自分にとって一番大事なのは、他人ではない。親や兄弟でもない。


自分


自分こそが一番大事


だから自分こそを大事にしてあげなければならない。そのために、自分の希望や喜び、その本音こそを大切にしなければならない。


よって全ての人が、今この瞬間の自分の素直な本音、その希望や喜びこそと向き合い最重要視すべきだと思う。


実は、自分ときちんと向き合えている人こそが周りが見えている。人類の平和は、そんな人たちの集まりで最後は完成するのだと思います。


休日

posted by take at 17:24| 活動報告

2017年12月23日

空間は演奏家だけのものではない


僕自身は、ホールだろうが部屋だろうが空間全体を意識して音を出すことの重要性は理解していたし、若者たちにも伝えてきた。

「部屋のあの隅、あの隅まで音が満ちるように」と言ったり、「部屋一杯に」と唱えてから吹くことを共有したり。


先日のレッスンで、ふと面白いアプローチを思い付いたので試してみた。 エワイゼンをピアノ付きで持ってきた楽聖へのアプローチ。

「一回僕がこの部分ピアノと一緒に吹いてみるから、聞き手になって、時間の推移や耳、心の感じ方を研究しながら聞いてみて。それから同じ部分を吹いてみよう」

最近の重要課題として「聞き手の状態を理解する」というのをやっているのですが、なら実際一回聞き手になってみたらどうだろうと。

演奏後の楽聖のコメントは、僕にとってとても意外なものでした。僕は彼女が時間のことや瞬間に感じたことを言うと思ったのです。


「空間と立体感を感じました」


驚きと同時に次の瞬間、僕は今まで自分の意識が至ってないことがあったことをとても反省したのです。

ホールの客席にいる聞き手は、演奏家とその音だけを感じているのではなく、空間全体を感じているのだというなんとも当たり前のことを、妄想したり、聞き手側からの方向で考察したことがありませんでした。


聞き手の視界のパノラマと目前への距離、その中心に演奏家がおり音を放ってくる。しかし聞き手は、遠くに小さく見える演奏家だけ、そこから放たれる音の実体だけではなく、自分を包む空間全てから印象を感じようとしている。


やはり演奏家と聞き手の真ん中に巨大な鏡を置き、全ての項目において細やかに、双方の方向を見つめる重要性を強く感じたのでした。


ブロカート、分奏、合奏

posted by take at 16:58| 活動報告