2017年08月13日

管楽器奏者とフィジカル


【フィジカル】

physical

1(精神的と対比して)物質(的)の,物質界の (⇔spiritual); 自然(界)の

2身体の,肉体の (⇔mental,→psychic)

3【限定用法の形容詞】 物理学(上)の,自然の法則による

4(スポーツで)〈人・行為が〉荒っぽい


スポーツでいうフィジカルの強化、フィジカルが強いというのは、シンプルに2の「身体・肉体」ということ。この場合、対義語としては「メンタル」となっていますね。

我々の世界とフィジカルの強化なんてのをシンクロさせると、あの時代の吹奏楽部の

「腹筋200回じゃあ!」

くらいしか思い浮かばす、特に最近の桜の園部では、まるで見当たらないのだと思う。

ひとつ言うなら「口回りの筋力の強化」というのはあるが、それは普段の練習がそのまま「強化トレーニング」になっているし、そこを強化してからどうこうというより、音を鍛えたり音楽を鍛えたり(?)というのが同時進行。意識としても、練習をしていることが身体や肉体を強化しているとはイメージしにくい。


ただ「フィジカルが強い=逞しい身体」と考えると、逞しい音には逞しい息が必要で、その流れが作れる身体は必要。

「逞しい息が流れる身体を作る」ということを意識した場合は、フィジカルの強化、強いフィジカルというのは必要な考えだと思う。

つまり『管楽器の演奏には屈強なフィジカルが必要だ』と。


高松へ

posted by take at 19:17| 活動報告

2017年08月12日

実は……


「聞きに行って本当に良かった……」

と思われる演奏をする。


これができる人というのは、この最難関課題に対して、真っ向から向き合う人だけだろう。


とにかく簡単ではない。


なにせかなりの感動が必須だし、しかもそれが聞き手の生きざまやその時の精神状態とリンクしなければならない。

聞き手一人一人の状況というのは、演奏家には全くどうすることもできないので、それならもう誠心誠意音楽に奉仕して、

「これぐらいの演奏なら、自分は感動する」

というところまでもっていくしかない。それで相手の琴線の震えを信じて、祈って、賭けるしかない。

とにかく余裕をもち、聞き手の耳の集中度×耳の数くらい自分こそが没頭し、全身全霊をもって取り組むしかないのだ。


それはそれで相当大変だ。並の労力ではない。そのつもりで準備し、そのつもりで気持ちを作らなくてはならない。

だがそれしかない。「聞きに行って本当に良かった」と思わせたいなら。


ただ……

自分が100%そうできているか、はたまたできていないかは置いておいて

「聞きに行って本当に良かった」とまでは思われない演奏をする、またその程度のことを目的とする

そんなことをすることに、何か価値とか、何か意味があるのだろうか……


よく考えてみたら、見つからず、そして無駄だと理解した瞬間、初めて凍る背筋がある。


休日

posted by take at 22:24| 活動報告

2017年08月11日

豪快泡盛伝説

2017081021470000.jpg


コンサートの打ち上げは、大学直ぐ近くの居酒屋。うちなんプレイヤーや大学の友達たちも参加して、賑わい溢れる沖縄らしい会になりました。

楽聖たちは、各々のミスを悔やんでいる。ゲネプロまでが大変に完成度高く仕上がっていたので、余計悔しいのでしょう。

これは全ての人が通る道。問題なくうまくいくことは素晴らしいが、失敗こそが未来の自分を安定へと導く糧になる。全体を通しては、大変に素晴らしい出来だったのでなんくるないのだ。


ビールを一杯やった後は、当然泡盛。最近は「菊の露ブラウン」がお気に入りなので、四の五の言わずにボトルでもらう。なんくるない。

で、飲みたい人が多いみたいだとわかると、店の人は、写真の後ろに写っているピッチャーを氷満杯で持ってきた。

わからない僕らが、そこから氷を琉球グラスに分けようとすると、

店長夫人「ちがうちがう……」

すると、すかさずうちなんのプレイヤーが

「ボトルを入れちゃうんだよ」

と。


あ、この中で水割りつくっちゃうのね!


楽聖が、ドボドボ泡盛を入れ、水も幾分か入れ。

たけ「こうなると、みんなおんなじ割合の水割りになるね」

あっという間にたくさんの水割りが出来上がり。楽しいさー。


で、それもあっという間になくなり、楽聖がピッチャー二杯目を作ろうとしたら、再びうちなんプレイヤーが

「氷入ってるからさ、ピッチャーにもグラスにも。水入れなくていいよ」

とアドバイス。楽聖も泡盛だけをドボドボドボドボ……

それで注がれた菊の露の、なんと絶妙な美味さ。このピッチャーロック。島ではメジャーなよう。

さすが琉球、早く美味しく飲める方法知っちょります。

え?明日のこと??

まあ、明日は明日の琉球の風が吹くさー。なんくるないなんくるないなんくるないさー。コンサート終わったしさー、良かったしさー。


朝、頑張って起きて帰京

posted by take at 12:45| 活動報告

2017年08月10日

本拠地での威厳


那覇バブテスト教会の響きは、トロンボーンアンサンブルにおいて理想的だと思えるものでした。

基本、残響豊かによく響くのが教会。ただ個人のパーソナルは響きに埋もれ、美しいのだが魅力が画一的になりがちな空間も多い。どのプレイヤーも同じサウンド、吹きかたも一緒に聞こえたり。

バブテスト教会は、よく響くが個人のキャラクターはまるで失われず、その絶妙なバランスが、僕に「これこそ」と思わせるものだった。

特にバッハとパレストリーナの響きは、この年にて初めて

「本来教会で演奏されていた形態であり、作曲家もそれをイメージして書いている」

ということが、身をもって理解できたサウンドになっていた。

だからといって、トウキョウトリプティックやハートレーが様になってないわけではない。それは、見事にかっこよく放射状に放たれていた。

楽聖たちの伸びやかさ、そして見事な調和は、ピアノでもフォルテでも、コラールでもアレグロでも「本拠地での威厳」を示しており、トロンボーンがあまりに素晴らしい音を出す楽器だと証明しているようでもあった。


近々YouTubeに、いくつかの演奏をアップする予定です。是非聞いていただけたら幸いです。


沖縄県芸、東邦音大ジョイントコンサート

posted by take at 19:43| 活動報告

2017年08月09日

成長のるつぼ


今年は東邦組が沖縄に来て合宿をしています。

昨年新大久保でやり好評だったふたつの大学のジョイントコンサートも、今年は那覇の教会で。今日は一日会場の教会で練習ができるという、恵まれた内容になっています。


ハートレーのオクテットから始まりましたが、合宿所でもつめて取り組んだオリジナルのトレーニングが、かなり効果をあげています。

ジョイントとしては数日で仕上げなくてはならないので、細部も全体も、なるべく短時間で全員が理解することが大事。それを目指した取り組みだったため、成果は嬉しく感じられました。


大編成アンサンブルがほとんど初めての一年生たちも、先輩たちとのディスカッションの中、よいスピードで変化しています。

あれはきっと、センプレぐるぐるしながら、吸収しているのだろう。理解がついていけてるかどうかはわからないが、頭の中こそわかるのが全てではないので、自分の演奏の変化を感じるだけでも価値があるな……


夜の食事でそのことを投げてみました。

「どう?初めての合宿は?」

「本当に楽しいです。春から今まで練習はしてきましたが、アンサンブルの中で初めてこれから何をしていかなければならないか、わかってきて…」


だろうね。そうだろうから本当に良かったね。

これからやるべきことがわかるということは、この合宿で自分が変化したことを受け止め、その方向性を理解しようとしていろいろ見つけられてるからだろうし、そしたら楽しくなってきたんだろうし、そしたら嬉しくてワクワクするんだろうし。


そう。今日という日もだが、明日から何をすればよいのががわかることこそ、心と身体の成長と幸せに最も貢献するんだね。


そんな彼らの言葉を聞いた僕もこれまた嬉しくなり、泡盛の力もあって、うちなーの人たちともえらく盛り上がってしまうのでした。


沖縄合宿四日目

posted by take at 11:05| 活動報告