2019年01月22日

二日間の活動と自分


今回の学校コンサートは小学校が三校、中学校が一校。実はトロンボーンとピアノだけでは初めてだった。

今までたくさんやってきたアウトリーチは、ほとんどが金管五重奏を中心とした室内楽だった。

やるメンバーも大半が気心知れている尊敬できる仲間とのものだったので、もちろん楽しんで取り組んできたのだが、今回のアイテムはその中でも更に喜びの大きいものになった。


なぜだろうと感じてみる。


オーケストラに取り組むのは、素晴らしい作品を素晴らしい演奏にして楽しんでもらうというのが目的になる。教育は、演奏の向上を手助けすること。アマチュアとのものは、彼らにオーケストラ体験を楽しんでもらうこととなる。


アウトリーチは低年齢の子供たち、また若者たちに演奏と出会い、音楽を好きになってもらうというのが主眼。

アンサンブルなら演奏内容はもちろん、各楽器の多彩さを感じてもらうことも目的達成のパワーになるが、今回のアイテムでは、ピアノに助けてもらいながら、とにかく自分の音と音楽性だけで、これから先の人生と音楽の密接度に責任をもつことになる。

実は、小さい子供になればなるほど、ジブリやグリッサンドを駆使し、馴染みとユーモアで攻めるのは正攻法だ。

しかしそれだけでは、彼らの未来に影響を与える力はそれなりでしかない。

なんか楽しい時間だった……で終わる可能性があるのだ。

実はリサイタル以上に全身全霊で音楽表現に取り組み、楽しいものだけでなく、美しいもの、暗いもの、高品質なものを示すことで


演奏の印象と、それに取り組む人の印象


というものを残し、感動への道筋の現実、その一端でも目の当たりにしてもらい、成功を納めなければならない。

今回選んだサンサーンスやカーナウ、フォーレやピアノソロによるブラームスは、おそらく小さい子どもたちに何か残せたのではないかと思っている。


この高きハードルからのやり甲斐は、僕に並々ならぬ集中力とチャレンジ精神をもたらせてくれた。

彼らの表情は、僕の生きざまの通信簿のようだった。


正直、自分の性分にとてもマッチしているアイテムだと実感。高い満足感とともに徳島を発つことができた。


徳島にてアウトリーチ

posted by take at 20:24| 活動報告

2019年01月21日

賢いラーメン屋


徳島に来ました。小学校、中学校にてトロンボーンとピアノによるコンサート、アウトリーチです。

夜、飲んだ後、主催の方が駅近のラーメン屋に連れてってくれました。

鯛塩ラーメン。とても美味しい。

聞くと、そこの店舗はお昼からやり11時には閉店する、まあ普通の営業時間。実はその後、夜の繁華街にある同じ店のもう一店舗が開店し夜中もやるのだそう。

駅の近くは早めに閉まる飲み屋が多いそう。おそらくビジネス街なんでしょう。そこから歩いて10分くらいの夜の町が、飲んベエ夜中担当らしい。

店主が移動し、ちゃんと質の高いラーメンを作り提供するとのこと。


働き者だし、効率よく儲かるだろうし、本当に一人でも多くの人に食べて欲しいのだろうし。

ありそうでない、とても賢いやり方だと思いました。


徳島にてアウトリーチ

posted by take at 20:57| 活動報告

2019年01月20日

政麺放送


大阪にてタクシーに乗る。

ラジオの音は控えめだが、どうやらおっさんが話しているようだ。信号に停まるとその内容が聞こえてきた。


政見放送か……


再び走りだし聞こえなくなり、次に停まった信号でまた聞こえてきたのだが


あれ?番組変わった?


「うどん屋は、他のうどん屋の悪口言う店主の店は流行らんのですわ…」


うどん屋評論になっとるがな。


「結局他の店より美味しいうどんを作って食べてもらうしかないんですよ!精魂込めてうってね、少しでも美味しいうどんを食べてもらいたいというその気持ちこそが…」


話しとるん店主かな?

しかし、さすが大阪のラジオやね。うどんなんやね、語るんは。


再び走りだし、そして次の信号で停まり


「つまり少子化に対する我が党の政策こそを……」


戻っとるがな!!

ちゅーか、全部おんなじ声やないかい!!!どななっとんねん、おーさか!!!!


N響大阪公演

posted by take at 19:13| 活動報告

2019年01月19日

持ちかえについて2019


メッセンジャーに質問がきました。


「吉川先生は、オーケストラでテナーとバスを両方演奏されるべくセルポザウネをしていらっしゃいますが、その際に気をつけていることや心がけ等ありましたらぜひ、教えていただきたくメッセージいたしました」


これは僕ならではなのだろうが、聞かれる頻度の高い質問。以下のように返信をしました。


「持ちかえですが、ポイントはいくつかあります。
まず楽器ですが、マウスピース含めスタンダードなものに決めたら変えずに使い続けることです。私は元々テナーですが、N響ではバスも吹く契約。テナーは何度か変えたことありますが、バストロンボーンは20年以上同じものを吹いています。持ちかえはどうしてもコンディション調整が必要なのですが、道具までコロコロ変えていたら、完全に迷宮に入ってしまいます。
次にそのコンディションですが、ひとつの楽器を吹き続けるより、もれなく調子が崩れるものです。私の場合、バスに持ち変えた日にちの分だけテナーが本調子に戻るのに時間がかかっていました。しかしそれも年々短くなっていき、今では違和感がとても少なくなりました。慣れは大きいです。そのためにも、道具は定めたら変えないことです。
そして取り組みですが、なにより必要なのはイメージです。テナーらしい音、バスらしい音をきちんとイメージして求めること。テナーを吹けばテナーらしい、バスを吹けばバスらしい音が出るとは限りません。私はバスのマウスピースはすごく大きいものは使っていませんが、専門のバス奏者の音をイメージすることを常に心がけています。
最後にウォーミングアップですが、私の場合テナーでほとんどやり、練習なら始まる10分前、本番なら30分前からしかバスを吹きません。そこにいきつきました。ただこれは長年やって来た私だけの調整かもしれません。
とにかく苦痛に感じず楽しくやる、なんなら持ちかえを経験したほうが上手くなれるくらいに考えて、アクティブにエンジョイしてください」


N響横浜公演

posted by take at 13:46| 活動報告

2019年01月18日

大槌との喜び


3月に2度大槌に行くことになった。

11日と23日。

3.11に大槌にいることはやはり特別なこと。

そしてようやく!本当にようやく全線開通する山田線の一番電車を駅で迎えるためのイベントへの参加。寸断されていた釜石から宮古まで、町民はじめ人の流れに必要な足が、8年経ってようやく復活する。


最近、大槌との交流が楽しい自分がいます。

永らく楽しいというよりは義務感すら感じながら、でも嫌どころではなく、突き動かされるように自らの意思で関わってきた。


リップルの打ち上げで、臺さんに思わず

「僕は、自分の人生のために大槌を利用しているのかもしれません」

と言っていた。

臺さんは満面の笑みで

「大いに利用してください、どんどん利用してください」

と言ってくれた。


人生は、時間が経つと状況が変わる。

立場や環境、人間関係、自分のあり方も変化して、それを運命なんて言いながら生きていくことになるが、実は心も変わっていくようだ。


最近、大槌との交流が楽しくてしょうがない。

僕の中では、希望通りではない現状に対して決して満足したり、辛く感じることがなくなったわけではない。

だが、僕の心が徐々に、被災地ではない大槌、被災者ではない彼らとと希望し、生きる喜びへと転換していっているのを感じている。


川越へ

posted by take at 13:34| 活動報告