2012年02月17日

代々木公園


NHKホールへの行き方は何通りかある。僕は山手線を使うが、それだけでも渋谷と原宿、二つの駅が利用できる。この二つの駅からホールまでの距離はビミョーで、どちらが近いとは言えず、どちらも同じように遠い。

歩く町並みのキャラは結構違う。
渋谷は言わずと知れた若者の町なので、年中どの時間を歩いても“活気溢れる雑踏”をくぐり抜けることとなる。自分のペースというよりは“波乗り”のセンスが問われる。休日平日関係なく、大雨でも大雪でも人のるつぼで、この季節でも素足を出しているギャルを見かけると、
“生きるエネルギーがみなぎるとどんな困難があろうが行動に移せるのね”と、少し嬉しくなる。(決して変な意味ではない)

一方、原宿は駅前や竹下通り方面は賑わうが、代々木公園に沿ってすぐ横の道を歩くと、混んでるという印象にはならない。週末はフリマが出たり、以前は若いストリートミュージシャン達が思いのたけを吐露していた。それでも“メーデー”の時以外は自分のペースで歩くことができる。その道の反対側、歩道橋を渡り代々木体育館側の方は更に歩きやすいが、ジャニーズ他アイドルのコンサートも多く、それに当たるとテンション高いファンとダフ屋をかきわけ進むことになる。

僕はこの10年以上、品川からひと駅余分に進み、原宿を利用している。理由は『代々木公園を歩く』ためだ。公園の横ではなく中を抜ける。正門から入り奥まで行くと、ホールの方向へ出られる出口があるのです。

公園入口前の広場でよく見かけるのは、リーゼント革ジャンよろしく横浜銀蠅スタイルバッチリなロッケンローラー達や、やはり頭にデカリボン、広めのスカートをはいて「あたいら女に騙されて〜@アラジン」と歌っていたような女の子達が、グループで踊っている場面。でっかいラジカセからは、ゴキゲンロックンロールが爆音で飛び出てくる。
オレタチバッチリいけてるだろう、よろしく!!″クシで髪直しながら華麗なステップ。
ぽんにちオリジナルカルチャー、外国人観光客も足を止めて見つめています。

門を入って行くと、散歩を楽しむ人、ピクニックに来た人達、様々なスポーツ、ダンス、演劇、コントの練習をしている人もいる。午前中はボランティアの人に手をひかれ、身障者の方々がジョギングするのにもよく出くわす。
公園の奥の方にはドッグランがあり、ゲネプロと本番の間見に行ったことも。たくさんの犬達が、渋谷の若者に負けないくらいのエネルギーで走り回っているのを見ると、つい時間が経つのを忘れてしまう。

一年を通して歩くことを繰り返してると、四季折々の様々な自然の顔が見えてきた。
今なら、春に向け英気を養っているのか、土も枯木もじっと耐えている感じ。実際公園に入って行くと“しん”と静まり返っている。
「枯木も山の賑わい」が終わる頃から、命が芽吹くのを見るのは何度出くわしてもワクワクするし、草木達も躍動的にすら見える夏を過ぎ、茶色に色づいていく秋を見届けるのも、また“おつ”。

四季折々の花たちも毎年、芽吹き、咲き誇り、枯れていくことで、季節のページがめくられていくのをを教えてくれます。


ホールのバックステージ、その“穴蔵”へ入る前、少しだけ都心のオアシスに身を置き、自然を浴び、穏やかな気持ちに。余裕のある時はベンチに座り、ゆっくり鼻呼吸する。花に近寄り花呼吸をすることもある。身体と精神を清め音楽の世界へ向かう
………なあんてね、ハハハハ。


カッコしいのようだが、でも僕にとっては大切な時間なのです。
原宿に降りた時、少しだけワクワクしています。


定期初日。チャイコを弾くピアニストはあらびっくり、ぶったまげるほど上手く(音量、テクニック)、ノセダ、カセルラと話題に尽きないコンサート。非日常、熱狂間違いなし。頑張ります。

posted by take at 16:24| 活動報告