2019年07月22日

スタンダードな楽器


スタンダードを考えるとき、マウスピースと比べ、楽器そのものは幅広い視点になる。

マウスピースのように「大体この大きさくらいで」ということではなく、メーカーや作られた時代が影響してくるのだ。


ただ現代が「幸せな時代だ」と感じるのは、現存するメーカーのモデルは、どの楽器もクオリティ高く、問題なく素晴らしいものばかりだということ。


数十年前は、メーカー、個体共にムラが激しかった。

新製品のトロンボーンをプレイヤーと共に来日キャンペーンにまで来ても、一年後にはまるで見ないというメーカーもあった。

メジャーなブランドのメジャーなモデルでも、選定にいくと、限られた優れものと冴えない大半、中には使い物にならないものもあるといった感じだった。


時期を正確には把握していないし、ここ二十年以内だと思うとあやふやだが、ベル製作における画期的ビッグバンがあったのは確かで、そのおかげで全体のクオリティは一気に向上。

今や選定しても「ほとんどどれも問題を感じない」というくらいだ。

よって余程のマイナーなメーカーでない限り「オーケストラで使える」というお墨付きになるものばかり。

自身の好みで選び、向き合えばいいだけ。


ただひとつ。


そんなまだまだ金管製作過渡期にあった数十年前のものでも、現代の人もびっくりたまげるような素晴らしい音で、信じられないくらいクオリティの高い演奏をする人はいた。

大事なことは、楽器のクオリティを超える、理想のクオリティであることは間違いなく、個体に委ねているうちは、その領域には辿り着けないことだ。


移動日
今でも「デニスブレインが一番凄いと思う」と言う人がいる。あの時代、ブレインが使っていた楽器はどんなものだったのだろうか。

posted by take at 15:36| 活動報告