2019年05月24日

より音楽的に


オーケストラによる現代音楽、「ミュージックトゥモロー」でも取り上げる作品の多くに、スタッカートのついた16分音符をFやFF、ときにはアクセントもついてFFFで書いてある場合がある。

ほとんどがユニゾンやきれいな和音ではなく、ぶつけられた音程による効果音のようなもの。凄く低い音域で、聞き取れるのか?というものもある。


大抵の指揮者は、「鋭く、短く、大きく」と要求してくるしタクトもそう振ってくる。オーケストラ全体が大きく鳴っていると、私たちもそれを超えようと余計にパワープレーになる。

ただ、いつも思うのが「これだと、どの音程のものも同じだなあ」と。


効果音であっても音程は書いてあり、ぶつけられた和音からは、もがいているような苦しみや迫りくる恐怖のような世界観がある。しかも音毎に音程が変わっている以上、流れの中での場面設定もあるはす。

どれも同じ感じ、打楽器的効果音のようになってしまうと、本当の音楽的表現までたどり着かない気がします。


少しダイナミクスを落とし、スタッカーティッシモと言われてもダッ!と止める語尾ではなく、ほんの少し、本当に少しだけダン!と短い響きが残るように、和音を出した方が、全体の物語性が生まれる、その方が迫力もあるのではと。

それでいて鋭さやショックをきちんとやりきる。


表現というのは、何年やっても本当に奥深く難しいものですね。


N-crafts練習

posted by take at 12:05| 活動報告