2018年06月17日

プーランクと生きた一日


プーランクの作品ばかりのコンサートを聞く。

フルートソナタ、オーボエ・ファゴット・ピアノの三重奏、クラリネットソナタ、トランペット・ホルン・トロンボーンのトリオソナタ、木管五重奏とピアノのための六重奏、アンコールの歌曲「愛の小径」のアレンジまで、全てフランシス・プーランクの産物。


演奏が全て素晴らしかったこと、ホールもピアノも魅力的だったこと、満席の客も良いムードだったこと、あらゆる条件が全て揃い、とても楽しく充実した二時間になった。


一人の作曲家だけでとなると

飽きてしまうのでは?

作品の出来で良し悪しを感じてしまうのでは?

などと不安になりがちだが、今日に関しては全くの危惧。

シリアスだったりアグレッシブだったり、情緒豊かだったりユーモラスだったりする彼の作品。その多面的な顔をあれこれ見つめていたら、飽きるどころかあっという間に時間が過ぎてしまった。


以前テレマンだけのコンサートを聞いた時もとても楽しく聞けた。あまりしらない人生のエピソードを紹介しながら、若き日の作品、たくさん産み出されていく時代の作品、そして晩年のものまでを紹介してくれた。

自分のそれぞれの世代のメンタリティや生きざまと比べたりしながら、変化したり熟成したりしていく作品を続けて聞くのは、音楽の魅力だけでなく、一人の人の人生の魅力をも楽しむような一面がある。

今日も、年代はランダムに並んだが、若き日から晩年まであらゆる時代が網羅され、一人の天才の人生を速回しで見つめられたようなお得感もあった。


テレマンの時も感じたが、演奏家たちがそんなプーランクを心からリスペクトし、そして楽しもうとしているのは一目瞭然だった。

それは彼らの豊かな人間性を証明するものであり、人数分の憧れと愛が、矢のように天上のプーランクに向けられ放たれた瞬間、奇跡のような愉悦がホールにいる私たちに降り注いだのだ。


これこそが、音楽会という徳なのだと心底感じながら、心地好く浴びるばかりの昼下がりになりました。


休日

posted by take at 18:58| 活動報告