2018年04月29日

顎の悲劇


人は、意味のない考察を共有することを楽しんだりする生き物である。

それは6人でうどんを食べながら、突然始まった。


僕「上顎に張り付くのっていくつかあるよね?」

「海苔」

「サンドイッチですね」

5人「サ、サンドイッチ?!」

「普通に横にして食べると張り付くことがあるので、たてに食べたりします」

僕「それ、難易度高いよね」

「かつをぶしですね」

「あー、面積大きく薄く削ったのはひっつくことあるかも」

その後、きゅうりを薄く切ったのとかオブラートとか、それボンタン飴の周りだとかナスの皮とかいくつか上がるが、どれも決定打にならず、全員が思い出せない「アレ」を探しながら、うどんをすすり続けた。

まるで上顎に何かが張り付きなかなか取れず、でも人前なので指を口の中に入れるのもはばかられ、舌で一生懸命剥がそうとしている時のようなもどかしさを、6人全員が共有していた。


話題も変わり、何人かがうどんをすすり終わった頃、僕の頭にふと乾いた何かが浮かんだ。

「ねー!なんかスナック菓子であるよね?」

「あ、サッポロポテトバーベキュー味!!」

しかし、まだ総意には届かない空気が流れた次の瞬間、天から舞い降りた結論が下界に放たれたのだった。


「カール!!!!」


6人「お〜〜〜〜〜っ」


全員の上顎に自由が戻った、そんな幸せな瞬間だった。


カラーズ本番
カールを、噛まずに舌と上顎で潰すように食べると張り付く。手に入りにくくなった今では、過去の話になりつつある。

posted by take at 22:41| 活動報告