2017年10月29日

音の形


僕は、トロンボーン奏者は、全ての楽器の中で最も音の形を気を付けなければならないと思っている。

なぜなら、一番あやふやな形で演奏できてしまうから。

トロンボーン以外の管楽器は指の動きで音が切りかえられる。というか切りかわってしまう。それは躊躇なくなされる。だから、そのように音が処理されそのように次の音が始まることを、奏者は当然のように受け入れる。

しかしトロンボーンの場合は、同じポジションで音が移る際のタンギングやリップスラーのみそうであり、それ以外の大半、次の音へは、粘り気ともいえる「音の顔をした物質」が入りやすい。まるで納豆の糸のよう。

同じようにポルタメントが入れられるのは弦楽器だが、それは弦の上を指で滑らせた場合である。実は弓や指を移弦するだけでなく、同じ弦の上でも新しい指で押さえたり、押さえた指を離すことで音程は変わる。この時は躊躇なく音は変わるのだ。

つまりトロンボーンよりも圧倒的に、瞬時にパキッと音程が変わることが多いのです。

それに比べ我がトロンボーンは、音の移り変わりの大半が切れ味悪くなってしまう楽器。レガートでない場合でも


「実は美しくなく繋がってしまっている」


場合が多いのです。

そのことに一番無頓着になってしまうのがトロンボーン奏者。毎日のことだし、そんなもんだろう、そんな楽器だろう、そんなにおかしいですか?みたいな。とても怖いことにとても気づかず吹いてしまう。


だから、音の形が大事。それはとても大事なのだと思います。

弦楽器のポルタメント奏法より、トロンボーンのそれは音楽的情緒には遠く、コミカルな印象にしかならない。クラリネットの過度なビブラートと同じだと思うから。


N-crafts練習(出られない予定だったが出られた)

posted by take at 23:36| 活動報告