2017年09月26日

イメージのバランス


合奏やアンサンブルにおけるバランスというのは、音量のことを言う場合がほとんどだ。旋律と伴奏のバランスを…みたいな。

ただ


「イメージのバランスの良さ」


こそ、最も大切なものとして、優れた演奏を目指す世界には必須な気がします。


良い指揮者で演奏をすると、参加している全員が、曲に対して「こういう演奏を目指す」ということに関して一体化することが多い。

つまりイメージのバランスが極めてとれるということ。

一体化と言っても、音程やタイミング、音量のことではないし、旋律が伴奏のように、伴奏が旋律のようにと、ニュアンスが同じになるという意味ではもちろんない。

作品全体が向かう理想の完成像が同じになり、それに貢献しきるため、各々が自分の役割を一体化したイメージに対して奉仕するということ。


指揮者のせいであったり、演奏団体の低い質だったりするが、このイメージのバランスが悪いというのは自分の音符を並べるだけからはじまり、流れを感じない、流れにのれない(のらない)、周りに興味がない、自分がやりたいやり口でしかやらない、自分の快感だけを追い求める等々……


素晴らしい作品は、生み出した作曲家の心情と聴衆の感性のバランスが良いもの。

再現する我々は、個人としても演奏団体としても、イメージのバランスが良くなれるという高い能力をもちたいし、合奏であるなら一体化を実現できるマエストロと演奏をしたい。


その時初めて

「作曲家と演奏家と聴衆の心のバランスが完璧」

という、最高の瞬間が訪れるのだろう。


N響定期練習、大塚へ

posted by take at 19:59| 活動報告