2017年05月14日

よかれの善し悪し


どんな国の人の気質、価値観、文化にも、良い面と問題を生み出す良くない面があると思います。

日本人の代表的な特徴というのは


「とにかく周りを気にする」


だと僕は勝手に思ってます。周りや人、ルールや場の空気。とにかく気にしてしまう。気にすることを要求するし、される。

「日本人は実は時間を守らない民族」という意見。9時の始業にはいるが、5時の終業は誰も守らない。始業の時に自分だけいないのは具合が悪い、終業の時に自分だけいなくなるのはまずい。つまり時間を守る民族ではなく、周りを気にする民族。


そんな気質が、今の日本の素晴らしさの根幹にあると思います。ある意味、お互いで縛り合っているのだろうが、お陰で秩序に対する意識やサービス業の質は高く、勤勉で公共を美しく保とうとする。慈愛も宿りやすくなり、周りの幸せを気にするが故の平和に対する意識にも貢献しているのでしょう。

ただ日本人の課題、なくならない若年齢からの「日本人のいじめ」、幅広い層に拡がる「日本人の心の病」、その根っこにも、この気質こそが病原菌としてあるのだと思います。


「ハーフとしてドイツに生きるって、どんな感じ?」というインタビュー記事を見ました。

とても面白い内容でしたが、中にこんな部分が


『たとえば、ドイツ人って、一般的に言い方がキツいっていうか、思ったことをストレートに言うでしょ。日本人はそうじゃないよね。日本人は常に相手の気持ちを想像しながら話す。相手を傷つけないように。ドイツ人の多くはそこまで気にしないんだよね。それで、自分はどういう話し方をしたいか、するべきかと考えたり、、、、。

キミはわりと日本式に話す方なんじゃない?

うん、僕はそうしたいと思うから、ドイツ人とドイツ語で話すときにも、相手の気持ちを想像しながら話してるんだ。それについて、ドイツ人の友達に説明したことがあるんだよね。日本人は議論は苦手だけど、人の気持ちを察するのが得意なんだよって。

そうしたら、どんな反応だった?

「へー、そうなんだ。でも、なんで察する必要があるんだ?どう思ってるか、本人に聞けばいいことじゃないか」って不思議がってたね。あまり理解されない。』


ドイツ人はそうだから、際立った素晴らしい物を生んだり、毅然とした立派な判断ができることが多い。

ただ同時に、こんなだからどうしてもうまくいかないこと、根の深い問題も抱えている。


日本の教育現場が、いじめの処方箋、更に引きこもりや鬱の処方箋をどうやっても見つけられず、ずっと悩み苦労し続けているが、僕は原因の大元は私たちが美徳としているこの気質にあるのだと思っている。

だからといって、周りを気にしなくてもいいとは言い切れないし、現実に僕自身は気にすることを善しとしている。若者に要求してるし。


ただ、全ての薬に副作用があるように、私たちがよかれと思っていることが、絶対であり完璧であると思わないことが必要だと思うのです。

少なくとも「なんで察する必要があるんだ?」という価値観があることを、それは決して悪ではないことを知るだけでも、違ってくると思います。


遠足
演奏も、聞き手を気にする、気にせず自分勝手にやる。両方を意識し理解し持ち合わせないとだめなようだ。

posted by take at 10:35| 活動報告