2017年04月28日

急がない


生徒と出会った時、まず質問してみたとする。


「君は、自分の力だけで変わる人間になりたいですか?そのためには、極力教わらない方がいいとしたとして。それとも、教えてもらって変わりたい方ですか?」


人によって答え方は様々だろう。

「とにかく教えて欲しいです」

「教えてもらってから、自分のものにしていきたいです」

「極力教わらず、どうしてもわからない時にだけ教えてもらいたいです」

「教えてほしくないです。自分の力だけでなんとか。でも……」


きっといろいろだろう。


変わるためには、想像力や妄想力、探求力が必要。それらは、音楽や演奏、楽器や奏法とガッツリ向き合って、時間をかけて気づくというプロセスをたどって、初めて養われる。

どんなに早急に手に入れたいと思ったって、やらなければいけないことは繰り返し繰り返し見つめてみること。それをしないで急いでしまうと、磐石ではないものばかりが身についてしまう。

「早く上手くなりたい」と思うことは決して悪くはない。しかし、時間をかけて自分の力で気づき身についたものこそが、自分の本音を伝える技術として、価値ある表現力に繋がる。


「実は急がない」ということを、楽聖も教師も知らなければならない。


休日

posted by take at 18:15| 活動報告