2023年10月31日

穴のないスキル


演奏する人として完成されていくためには、結局必要なスキル項目に穴があってはいけない。

それは音色とリズムと音程だけではなかったりする。

エチュードと曲だけではなかったりする。

レガートとタンギングだけでなかったりする。

もちろん呼吸法だけではなかったりする。


学生時代の4年間、それで完成されるとはもちろん思っていないが、やはり必要な項目全てをこの4年間でシステマティックに経験し「これたちが大事なんだ」と理解して先へ進んでもらうことが、やはり必要なんだなと、最近強く感じています。

つまり今までは、やりきれてはいなかった。穴があったということになる。

先生としては、先ずそれが何なのかを正確に認識し、限られたレッスン時間の中でうまくプログラミングできる裁量が必要だ。

それは決して簡単なことではありません。

posted by take at 18:44| 活動報告

2023年10月30日

トリオ


3人集まればトリオです。

デュエットよりは経験あるが、カルテットよりはやってない。

学生時代からよくやったレパートリーはじめ、よく知らない新しいものも、どんどんやつていきます。


これがまた妙に楽しい!

もちろん来てくれる人が名手ばかりなので、音がよく合うのもですが、やはりオケマンとして長くやってきた「3人合わせ」というのは、それぞれの立ち位置での個性あるやり甲斐が心底楽しい。

バストロ奏者がいないときには、同じ曲を3パート移動しながら楽しみ切ります。

バスの方が来てくれた場合は、一番と二番を交代しながら、やはりいろんな美味しさを堪能します。

僕はとても欲張りで、どのパートも吹いてみたい。

なぜならどのパートも違った楽しさがあるからで、引っ張りたいし、あおりたいし、支え包み込みたい。

そしてオケでうまくいったときみたいに、3人の音がバッチリ同じ方向を向いて進みきったなら、これこそトロンボーン人生の真骨頂と感じられるから、病みつきになります!

posted by take at 18:36| 活動報告

2023年10月29日

デュエット


最近自宅で、知り合いのトロンボーン奏者たちといくつかのユニットでアンサンブルを楽しみ始めました。

組んだというよりは、空いている日に集まって遊んでいるだけです。


その最小形態はもちろんデュエット。

これが妙に楽しい!


来てくれる人が皆名手ばかりなので、初見でもスラスラ進むことは大きいのですが、それ以上に感じるのは

「2人きりで表現を完成させる醍醐味」

これに尽きます。

会話度が高い。

楽譜の中にはなんとバッハのト短調のフーガのデュエット版なんかもあるのですが、本来オルガン奏者なら1人とはいえ10本指、1人一音なら最低4人は必要な音楽をたった2人でやる。

それはまあ「いいとこ取り」みたいな楽譜で、その分大層きついのですが、でも2人だけであのト短調をちゃんと音楽にするという、チャレンジ精神と共にあるやり甲斐はとても満足度が高い。

更に隣の1人とだけ調和すればいいというのは、ある意味楽。

でも休みなくきつい。響きが寂しい時もなくはなくきつい。

でも2人だけのペースは、休みながらの会話含めとても楽しい。

これからどんどん楽譜も増やしていこうと思います。

posted by take at 18:27| 活動報告

2023年10月28日

初見とリズム


リズム感というのは、総合的スキルに最も影響があるかもしれない。

そして、このリズムがきちんととれないことの原因の解明が最も困難で、それを打破することも時間と根気と工夫が不可欠。つまりやっかいだということ。

同時にこれが早期に解決すれば、他の分野のトレーニングは、あらゆる問題を抱えたあらゆるレベルの人にもさほどの困難なく対応できる気がします。


これは初見含めた楽譜を読む能力ともみごとにからみおっている。

つまり早期に徹底的にやるべきはリズムと初見。

そしてこれが極めて高い壁だとあうことも確かなようです。

posted by take at 09:46| 活動報告

2023年10月27日

耳という先生


ショパンの言葉

「最高の先生は、自分の耳だ。
自分の耳が許さない音を、弾いてはいけない」


自分の耳が許さない‥‥

許しているとかそんな感覚ではないが、自分の音に本当の理想を重ね合わせてない場合は多い気がする。

それでも最高のの先生は自分の耳というのは、ハッとさせられる言葉。

そしてその先生が寝ていることが多い。

posted by take at 21:56| 活動報告