2023年09月28日
敬意と開拓心
そして過去から学ぶというのは、人類が正しい幸せへと向かうためにも必要なことだと思う。
これはポジティブな内容として。
自分が生み出した成果こそを求め「とにかく新しいもの」「とにかく新しいことを」とばかりに躍起になると、どうしても
「過去の否定」
からスタートしてしまう。
そうなったら先人へのリスペクトは皆無になる。
それこそが素晴らしく、その恩恵を受けたからこそ、自分がそのジャンルに携わっている道に立っているのにも関わらず、その大小様々な偉業を否定して新しいものを探し始め、強引に少数派的好みへと進んでしまったりする。「これこそが素晴らしいでしょ」と叫びながら。
過去へのリスペクトと未来へのクリエイトは、同じくらい自分の中に重要なものとして存在してなくてはならないのだと思います。
そこに必要なのはバランスであり、否定することではない。
特に僕らのようにクラシック音楽に携わり、クラシカルな楽器(昔からあるという意味)を使うものにとって、過去や先人へのリスペクトはとても大切であり、それが薄い者、なんなら無い者は、結局刺激こそあれ内容の無い一時的なものしか生み出せない。
たとえそれが一時代を席巻したとしても、ときとともに忘れ去られる。賛否両論というよりは、強い嫌悪を持たれながら、時代や人々を翻弄して終わるだけだったりする。
posted by take at 14:48| 活動報告