2023年09月30日

過去へのリスペクト


以前にも書きましたが、僕の音楽性というのは、僕の中から自然と湧いてきたものでは無いと確信しています。

これは音楽人生の途中、ある瞬間にそう理解しました。

小さい頃から聞いたレコードや生演奏、その素晴らしい表現の数々に対し憧れ、それを取り入れようとした。その組み合わせで僕の表現はできているのです。僕が生み出したのではありません。

その組み合わせ方で、それぞれの個性が出るのでしょう。


僕はそうであった良かったと思っています。大好きな音楽にずっと携われているのは、ある程度認められてきたからであり、若い頃に憧れた表現の組み合わせや取り入れ方がそんなに間違ってなかったのでしょうから。


だから余計に「過去にリスペクトできるかどうか」が大切だと信じていて、楽聖にもそれこそを要求してしまうのです。

posted by take at 15:24| 活動報告

2023年09月29日

日常の音程、日常のリズム


音程もリズムも、おぎゃと生まれたときから宿っている人はいないのだそう。

つまりこれらは全て後天的なものであり、トレーニング次第で必ず身に付くのだそうです。

それが付きやすいように要領よく身体と意識が使える人と、そこが不器用だったり癖があったりということで差ができてくる。

ただ、あたかも最初から備わっていた才能のように感じ、諦めてしまうのは違う。


これを理解すると日常的に必要な意識が見えてくる。

どう考えても、音程もリズムも少しでもより良い方がいいのだから、常に、少しでも良いリズムで吹く、少しでも良い音程で吹こうとすることが、唯一の正しい道だ。

シンプルな話だが、そうできてないことはとても多い。

posted by take at 15:16| 活動報告

2023年09月28日

敬意と開拓心


そして過去から学ぶというのは、人類が正しい幸せへと向かうためにも必要なことだと思う。

これはポジティブな内容として。


自分が生み出した成果こそを求め「とにかく新しいもの」「とにかく新しいことを」とばかりに躍起になると、どうしても

「過去の否定」

からスタートしてしまう。

そうなったら先人へのリスペクトは皆無になる。

それこそが素晴らしく、その恩恵を受けたからこそ、自分がそのジャンルに携わっている道に立っているのにも関わらず、その大小様々な偉業を否定して新しいものを探し始め、強引に少数派的好みへと進んでしまったりする。「これこそが素晴らしいでしょ」と叫びながら。


過去へのリスペクトと未来へのクリエイトは、同じくらい自分の中に重要なものとして存在してなくてはならないのだと思います。

そこに必要なのはバランスであり、否定することではない。

特に僕らのようにクラシック音楽に携わり、クラシカルな楽器(昔からあるという意味)を使うものにとって、過去や先人へのリスペクトはとても大切であり、それが薄い者、なんなら無い者は、結局刺激こそあれ内容の無い一時的なものしか生み出せない。

たとえそれが一時代を席巻したとしても、ときとともに忘れ去られる。賛否両論というよりは、強い嫌悪を持たれながら、時代や人々を翻弄して終わるだけだったりする。

posted by take at 14:48| 活動報告

2023年09月27日

繰り返さない


「時が流れても、人類は同じことを繰り返す」

決して良い意味ではなく使われるこの言葉、誰しが聞いたことがあると思います。

自分のモラルや常識で「これはあり得ないでしょ」と思ったとしても、なぜか繰り返したりする。

たとえば若い時に年長者からされた不条理に憤慨しても、自分が年齢を重ねると理屈をつけて同じことをしていたりする。

たとえば戦争なんでありえないと思っていても、気がつくと世界のどこかで勃発していたりする。



「人間は過去に学ばないと同じことを繰り返す」

この言葉がまさしく唯一回避への道。

過去から学ぶ。つまりただの歴史として捉えるのではなく、その悪行を悪行と認定し、それがもたらす不幸をリアルに想像し、自分や周りが何故だかそこへ向かいそうになってしまった時、

「それをしない」

という判断をすることしか、繰り返しをやらない方法はない。たとえそこに一分の効能や正論らしきものが内在していたとしても。やっぱりダメと。


結果繰り返したとしたら、やはり愚かで原始的な脳、つまり知的生命体ではないと自ら表明するようなことになる。

posted by take at 14:33| 活動報告

2023年09月26日

ゴーヤの酢の物


今年の夏はあつなが(熱長)だった。そして無視できないほどむしむししていて、例年発生するむしもあまりの暑さに出ず、人々はびとびとになりながらなんとか生き抜いていた。

とにかく辛く不快な様にならないサマーだった。


そんなある日、夜遅く近所の沖縄料理屋に入って「ゴーヤの酢の物」を注文したら、これが


特大ホームラン!!


となったのです。

ミョウガと紫玉ねぎのスライスとコラボしたゴーヤ。その苦味が、甘酸っぱいお酢の味と混ざり合い見事なハイブリッド。

今年の夏が特別にアカンなら、それを補うに余りある特別なホームラン級オッケー快感として、びとびともむしむしも一瞬で場外へと放り投げたのでした。

posted by take at 12:14| 活動報告