2023年06月13日

聞こえているか?


誰もが疑わず理解できる価値観として「自分の音はよく聞くべきだ」「自分の音が聞こえてないのはよくない」というものがある。


自分の音、どれくらい聞けているのだろう?


僕は今までどのくらい聞こえているかは精度だと思ってきた。精度というものでざっくりまとめて考えていたのだと思う。

あの人はよく音が聞けている、あの人はあまり聞けてないみたいな。


最近少し違う観点で生徒たちと向き合っている。

「人の話を聞いている聞いてないじゃなくて、そもそも大半の人はその全て(の情報)を聞き取れていないのと同じように、聞こえている音と聞こえてない音があるんじゃない?」

というもの。

それは音一つの中でもあるのかもしれない。

立ち上がりしか聞いてない。立ち上がりは聞こえてない。処理の部分は聞こえてない‥‥


いずれにせよ「自分の音は全てよく聞こえていた方がいい」

なぜなら聞き手には全て聞こえているから。

演奏者が聞けてなかったら「あそこがこうなっている」と指摘を受けたり、聞き手に感じられても

「あれ?どんな音出したんだろう?」

としか思えないから。

それでは改善しようもないのだから。

posted by take at 18:30| 活動報告