2023年05月06日

小は大を兼ねる


世の中には「大は小を兼ねる」ということはたくさんあるだろう。

ただ楽器のトレーニングに関しては

「小は大を兼ねる」

の方が圧倒的に多いと思うのだが、逆に捉えている人も多いかもしれない。

ここで言う大小とは音量のことだが、大きな音量で吹いたら、小さな音量にも得があるというのは、陥りがちな勘違いだと思う。

もちろん大きな音でトレーニングすることによって、楽器が豊かになるようになり、音色も懐が深くなるように良くなっていくことはある。

しかしそれで小さな音が良くなるかといえば否。小さな音は小さな音でトレーニングしなければならず、大きな音ばかりで吹いていると荒れていき、小さな音に損な事がたくさん出てくる。

しかし小さな音であらゆるトレーニングをし、そこでできるようになった事をそのまま大きくしていくと、実は得になっている事がいくつもある。

響きもだが、テクニカルなトレーニングも実は効果があり、それは良くやりがちな「中庸な音量」では辿り着けない完成度だったりする。

そういう意味で「小は大を兼ねる」と思うのです。

posted by take at 16:20| 活動報告