2023年04月11日

大谷翔平的積極性


もうひとつは、彼がかつて読んでいたという本。哲学書のようなものだそうだが、その内容の柱は

「積極性と消極性」

シンプルにポジティブという思考が積極性を生み、ネガティブなら消極性に支配されるというものだが、僕が感じ入った一言は

「人生消極性からは一切得は無い」

というもの。つまりネガティブからは、得られるものは何も無いということ。

得を積み重ねて生きたいと思う人間の本能からしたら、何も得が無いというのは「損しかない」となる。

ネガティブな思考を肯定するとしたら「心配性的な一面が危機管理に繋がる」や「悪口含め言いたいことを言ったらストレス発散になる」等と考えが至る。

しかしポジティブな思考から危機管理が生まれないわけではないし、ストレスだって発散の仕方はネガティブ放出だけではない。人の悪口の共有も、そう言うことで「自分こそは正しい」と周りや自分にアピールすることでアイデンティティを保とうというエゴからの産物でありながら、その言葉が無主語から自分に向いてしまうという副作用があるのも確か。


彼を見ていると、ストレスも明るく前向きに発散しているように見え、そこにこそ無駄のない得、つまり損をしないスタンスが見える。

三振をしても、チームが劣勢でも、ベンチの中で悲壮な表情が一切無く、なんなら談笑している場面が不思議にも感じられていたが、こういうことかと。


今や世界を席巻しての社会現象になった「大谷翔平」。その真理は多くの素晴らしさによるものだろうが、とにかく

「徹底した集約力」と「消極ネガティブの排除」

は、間違いなく東西横綱として力強く発揮されていることがわかってきた。

posted by take at 12:51| 活動報告