あまりにも簡単そうに演奏されているハイテクニックは、超絶技巧に聞こえないことがある。そこまでのことができる人というのは、器用でありながら、それ用の鍛錬をしっかり積んだのだろうと、誰もが思っているはず。そして「自分はある程度でいいや」と、そこまで目指さない演奏家も多いだろう。
特に日本人は欧米の人よりも、超絶技巧的なものを目指さない空気感がある気がします。皆、ハイテクよりしっとりと深い音楽性でと、超絶技巧を過小評価しているのでは?と思うこともある。
最近僕は、若い人の理想的な成長のために、少なからずハイテクニックをトレーニングに取り込んでいくことをやろうと思っています。つまり、練習としてのハイテクニック。
ゆっくりと丁寧にというよりは、速く幅広く跳んで。
そのことで各々が抱えている問題、癖の克服に自動的に繋がればいいなと思っているのです。
ハイテクニックはある程度吹けるようになってから‥ではなく、のっけから当たり前のように取り組む。疑問を持つよりも前に、当たり前にしてしまいたい。
先ずは自分からですね。頑張ります!