2023年04月30日

一音


「音がいいやつには敵わない」という価値観がある。

ひとつの音に対するリスペクトは、演奏する人間にとって、本人が思う以上に価値がある。


「自分の一音に恋焦がれることを目指すことができない人からは、恋してもらえるような一音は出ない」

それくらい、一音こそを愛でようとすることは、かけがえがない。


違う言い方をすると

一音出すことにぞんざいな人は、歌おうが全体をどう仕立てようが、人の気を惹くことはできない。

それくらい、一音に対する思いは結果の価値に影響がある。

posted by take at 00:15| 活動報告

2023年04月29日

艶への道


「いい音」というのは、いくつものタイプで語ることができる。

高音のいい音に求めるものと低音に求めるものは異なることが多いし、透明感の高い美しさと質感に特化したふくよかさは何気に対極のところにあったりもする。


そんな中で僕が特別に魅力的に感じてしまうのはやはり「艶」だ。

そしてその艶がどうやったら派生するのかはもう才能の領域であり、理屈にならない困難さを持っている。

ただ最近少しだけ見えてきたのは、艶というのは「楽さ」から派生するのではないか?ということ。

頑張りが主軸の力みからは艶は出てこない。というか、力が艶を奪ってしまう気がします。

もっともっと楽に。

頑張らずに、でも難しいことを容易くやってしまえる技術、その領域への道が艶への道ではと思い始めています。

posted by take at 19:07| 活動報告

2023年04月28日

アイデアの捻出と行動力


簡単な話だと思うが、目標や目的があるなら

「実現のためのアイデアを捻出すること、行動を起こすこと、実行力を使って努力する」

ことは必要不可欠だ。

その目標が前向きな夢なら、明るく妄想することもせっせと励むことができるかもしれないが、現状打破的なものなら頭の中で暗めに嘆くばかりで、上記のことができなかったりもする。


それではだめなのだ。

常にアイデアと行動力は必要で、そうせずぼやくばかりでは、原因は自分の怠慢。自分のせいでそうなってしまう結果になる。

勘違いしてはならない。人や周りののせいではないのだから。

posted by take at 18:41| 活動報告

2023年04月27日

教育は変わらなければならない


ChatGTP等のAIを使って大学生が論文を書くことの是非を識者たちが議論している。

禁止にしても意味が無い、規制はあってもこれからは当たり前になっていくという意見が大半を占め

「これからは教育内容が大きく変わっていくだろうし、変わっていかなければならない」

という結論で話は進む。


音大はどうだろう?と考えてしまう。

楽器の習得にAIが関わってくるイメージは湧きにくいが、それでも「教育内容は変わらなければならない」という、人類に必要な価値観は音大の世界にも必要な進化だと思う。

楽器が上手くなること以上に、音楽表現の真理の理解、聞き手の喜びに必要な価値を体現できるようになること、一人の人間として音楽と共に生きることが充実すること等、学ぶべきことが本当にきちんと学べるように変わっていかなければならないと思うのです。

posted by take at 17:46| 活動報告

2023年04月26日

通勤と幸福


アメリカにおける研究で

「通勤時間と幸福度は比例している」

というものがあるそうだ。長ければ長くなるほど幸福度が下がると。

これを聞いたある人が「自分はそれなりに長い方がいい」と言っていたが、それは近すぎることへの懸念だろう。

近ければと言っても、5分で着いてしまうならプライベート圏内に同僚たちがいてしまうことになるし、会社が都会にありがちだとして、自然や落ち着いた生活感とかけ離れていく。

そんな極端な話は置いておいて、人にはやはり良い感じの通勤時間があり、それが長くなればなるほど「我慢」や「苦痛」「ストレス」「疲労」と共に暮らしてしまっているのでしょう。

東京人には特にシビアな話。


僕の場合、N響に通ういくつかのパターンはまあまあかなと。全てドアツードアで

泉岳寺、20分から25分
NHKホール、40分から45分
サントリーホール、40分から45分

問題は大学だ。

東邦音大川越、1時間半から2時間
東邦音大大塚、1時間
沖縄県芸、5時間から6時間

電車に乗っている時間を有益に過ごそうとあれこれやるが、やはり狭い空間と他人との近距離が生むストレスと疲労から無理なことは無理で、その大半が「無駄な時間」になってしまうことが多い。

片道2時間なら1日24時間のうちの4時間もそうなっており、残りの20時間中8時間睡眠をとろとしたら12時間しか残らない。

N響が終わっても大学に通えるなら、更なる工夫を考えたいなとも思う。

人生の時間はかけがえのない貴重なものなので。

posted by take at 08:29| 活動報告