2023年03月21日

幸せへのスパイス


フリーアナウンサー石井亮次さんの言葉

「寝るときは『今日もホンマに素晴らしい1日やったなぁ』と思います。すると、気分が違って来るんですよ。朝起きたときも『しんどいな』と思うんじゃなくて、『今日もまた始まるぞ!』って思う。すると前向きになれます」


なるほど!

残念なことがあった日に「素晴らしい日」とは思いにくいとは思うが、大抵の日は何かしらの良いことがあるはずで、無事に終えられたこと含めこう思えることを積み重ねていくのって、人生を前向きに充実させるのにとても良い気がします。

「気分が違ってくる」というのも、そうかもしれない。朝の一言も、それ次第で自分の中身が変わってくるのはよくわかる。

さんまの言葉もだが「生きてるだけで丸儲け」というのは、本当に幸せの認識として正しいのだと思う。

やってみよう。

posted by take at 09:44| 活動報告

2023年03月20日

すずめの戸締り


昨年中に被災地支援を共にした人から勧められてはいたのだが、ロードショーを観るタイミングを外してしまい諦めていた映画、「すずめの戸締り」を、今日観ることができました。

演奏旅行で滞在している大阪にて、上映している映画館があったのです。


観ることができて、本当に良かった。


僕自身なぜ被災地にあれほどの想いが向いたのか、彼らの辛さを感じながら、自分の人生にこそ必要だったであろう気持ちを宿しながらあれこれ進んできたこと

時が流れ小さな焦りと共に、そんな忘れかけていた気持ちが心の奥から湧いてきました。いくつもの場面で過去の自分が泣いている姿が甦り、溢れ出るものを我慢することができず。


人は自分のために生き、そして人のために生きる。

自分自身は、突発的なものから平穏な日々まで幸せの価値を本能が実感しているからこそ、更に生きることに執着する。

それを知っている者が、叶わなかった人たちの不幸に対して共に悲しみ、共に苦しみ、関心と宿し生きようとする。

これ全て人として自然な思いであり、自然な行動なのだと思う。

時の流れによる風化や、我ごとで手一杯からの無関心が横行することは承知の上だが、このような力のある映画が世に放たれることで、新しいきっかけを迎えた人は多いだろう。

自分の今までとこれからのつもりを大きく宿すことができることが有難いし、何より忘れかけていたのは被災地のことではなく自分自身だったのだと気づかせてくれたことに、心からの感謝を叫びたい。

posted by take at 15:14| 活動報告

2023年03月19日

人間性の価値


職場では、どれくらい高い精度で仕事の成果をあげられるか、つまり実力があるかが最も大事だとされるし、会社全体からは求められるだろう。

しかしその実力とは別に、現場で働く人にとって近くで仕事を共にする人の「人間性」というのは、全く無視することはできない。

親友になれるほど相性が良いとまでは必要ないが、付き合いやすい人、できれば尊敬できる、リスペクトできるくらいの人と働けるにこしたことはない。

しかし述べ人数が多くなればなるほど、一定数の「困る人」というのは存在してしまう。

話が合わないだけでなく周りに緊張感を与えてしまう人、不快感、恐怖感や宇宙人感まで、どうしても周りが困ってしまう人というのはいたりする。

たとえとても成果をあげる人であっても、そんな人と働くことになると、仕事に行くのが嫌になり、場合によっては「自分が辞めよう」とまでの、影響を受けてしまう。

やはり人間性は大事だ。

働くのは、最後は成果のためではなく、働く人の人生のためなのだろうから。

posted by take at 14:59| 活動報告

2023年03月18日

長期的計画


この春、東邦は24年目に入ります。

今まで、その都度自分なりに大事だと思うことを設定し、それなりのスパンで学生たちに投げてきました。

ただこの22年度(23年目)の一年間は、それまでにないくらい豊かな成果を感じる一年になりました。

室内楽の授業を受け持ち、学生たちが聴講含めあれこれ経験したことは大きいのですが、個人レッスンの一カ月単位のプログラミングを、よりシステム化して要求したことは、彼らを変える力になった実感があります。

この春からは、それをよりハードな内容にし一年スパンの計画として、もっと言えば4年間でやり切る計画として、全体のシステムを作り上げたい。

この4月に、昨年の4月にやったことをもう一度というリピートもあれば、全く新しい内容をさらってくることも要求。

それを12ヶ月やること、更にそれを4年間やることで間違いなく大きな飛躍が期待できるし、何よりあらゆる癖の解消が実現できるという、ある意味魔法のようなシステムを築きあげたい。

やはり教育というのは、最後は長期的計画がなされてなければならないのだと、強く実感中。

posted by take at 14:46| 活動報告

2023年03月17日

止まりたくないマエストロ


マエストロ・フェドセーエフとの素晴らしい時間が続いています。

とにかく止まらない人。

それは音が出ている間のみならず、ステージ上のあらゆる時間でもそう。

指揮者の大半がそうである、指揮台に登ってから始めるまでに集中するが如く間をとってためる、そんな時間は無い。すぐさま始めるというわけではないのだが、登ったらあまり間をおかず構えてスタートさせる。

それは楽章間でも同じ。

さらりとスコアをめくり、そのまま構えスッと始める。アタッカとはまた違う、流れるように繋がった間合い。

おそらくそれ以上計上すると、マエストロには止まって感じるのだろう。

そんな間合いが嫌じゃない。

のんびりと次のスタートに集中とかにはならないが、だからといってせわしないわけではないし、とにかく弧を描きながら繋がる世界は、ステージの最初から終演までがスムーズに流れていく心地よいもの。

やはり至芸と感じさせられる、見事なセンスだ。

posted by take at 14:17| 活動報告