2023年02月10日

本番が近くなって


ブロカートの本番が近くなり、この20年毎度思ってきた

「頑張って仕上げなきゃなあ」

というプレッシャーがどんどん大きくなっている。

特に今回は僕が提案させてもらったプログラムで「吉川先生が好きな曲なんでしょ?」なので、いつも以上に中途半端な表現や仕上がりでは、「あなたの好きはその程度なの?」と思われそうでと、1人で追い込まれていたりもする。

しかし冷静に考えてみて、どこまでやったらやり切ったことになるのか?というのは何気に曖昧で、曲が仕上がってきても、課題は尽きないわけで、できてないところはどんどん気になり、更に気になり、でも本番は近くなりと、キリがない道を進んでいる感は否めない。

しかも自意識過剰的に「自分の好きな」と言っても、演奏者も聞きにきてくれる聴衆も、そんなことはほとんど関係ないことなので、意味がないっちゃあ意味がない。

この20年その都度思うベストを尽くしてきただけで、振り返ってみても「こんな感じかあ」と反省することだらけだったりする。

何年か経って今回の本番を振り返っても、やはり「この程度か」と、自分の力の弱さを感じるのだと思う。


だから、なるようにしかならないのだから、できていることだけをしっかりやろう。

きちんとやろうとし過ぎて、固くなっていることは、トレーナーの先生から見透かされている。

本来の目的のひとつ「豊かに歌う」を忘れないことと、聞き手もそんなにびったり合ったりずれないことを特に求めているのではなく、それよりも感じたがっていることというのに敏感でいたい。

最後はおおらかにならなければならない。

posted by take at 16:18| 活動報告