2023年02月09日
教える意味
大学で教える意味、理由を、シンプルにしたいと思った。
工業製品のように全く同じものができあがる運命とは違い、学生たちの未来は当然まちまちである。今想像し得るような道筋と全く違う、驚くほど異なる人生を辿る人もいるかもしれない。
それでも音楽と楽器を学びに入ってきた学生に対して、教師として何を教え何を伝えるのか。
彼らの第一の希望はそれこそ何気にシンプルで
「楽器が上手くなりたい」
だけだったりする。
そこから先、その楽器の演奏と音楽の知識を持って何を柱に人生を生きていきたいかは定まってなかったり、後回しに考えたがったり、運命に身を任せるようなスタンスでいたいものもいる。
「そんなことでいいのか!自分の将来を見据えて進まんか!!」と怒る人もいそうだが、でも正直「楽器が上手くなりたいだけ」だったりする人は多い。
だから彼らが自分の力で楽器が上手くなっていく、そんな方法を教え伝えればいいのだと思う。本当にシンプルに。
そしてそれが、本当に難しいことだったりするのです。
posted by take at 16:03| 活動報告