2023年02月06日

ドリア調との再会


もう20年近く前、伊豆の山の上にある東邦音大の合宿施設にて出会った、木下牧子さんの合唱曲「ティオの夜の旅」。生徒が課題であるアンサンブルへの編曲としてその一曲目「祝福」を持ってきて、音出しした瞬間のことは忘れられない。

初めて聴くその曲の美しさに、涙が出るほど感動し驚いた。特にトロンボーンアンサンブルのサウンドとして、ものすごくいい音がしたのです。

その後、木下牧子さんの許可もいただき他の4曲も編曲。学外学内合わせて3回演奏してきました。実は来月8日に開催する、東邦音大トロンボーンアンサンブルでも久々に取り上げます。


実はこの「祝福」はドリア調で書かれていることがわかりました。

ドリア調といえば、今度の日曜日にブロカートの本番でやるシベリウスの6番がまさしくドリア調。中学生で出会い一目惚れのように愛でてきたこの曲と、伊豆山の上でやはり雷に撃たれたような出会いとなった祝福が同じ教会旋法のドリア調だったことで、自分の趣向を理解できることに繋がっています。

僕の前世のいつかは、そんな中世にて、そんな世界観と共に生きていたのかもしれません。

posted by take at 13:05| 活動報告