2023年02月02日

ダイナミクスの理解


「ダイナミクスを守る」というのは、きわめて抽象的なアプローチ。実は具体性に欠けている。

実際、ピアノやフォルテが何デシベルと決まっているわけではないので「それぞれの差をきちんとつける」あたりが、演奏家にはわかりやすい価値観となる。

しかしそれ以上に重要なこと、というかそうすることで演奏が大きく説得力が増すことになるアプローチが、僕的に判明しました。

それは

「作品の中での、ダイナミクスそれぞれの立ち位置や配分を理解する」

ということ。

もちろん曲によるが、フォルティシモというのは基本そんなに乱用されない。それがどの場所にあるか、はっきりと理解する。

作曲家により、それぞれの記号を使う配分に癖があったりする。何ならピアニシモやフォルティシモを使わなかったり、メゾピアノだけ使われてない曲というのもあったりする。

それらを理解しその上での変化を意識して演奏しようとするだけで、演奏が大きく変わり、説得力が増すことに気づいたのです。

posted by take at 21:34| 活動報告