2023年02月28日

暗くと共に


ある人が「日本人ってほんと暗いの好きだよなあ」と言った。

とある「調性短調主流ヒーリングテイスト作曲家」の作品集をやりながらのこと。確かにずしっと重めで深刻な雰囲気が全編漂う。

この発言の価値観には様々意見があるだろうが、日本人がもし、少なからず暗め好き民族なのだとしたら‥‥


世界には現実が日本よりよっぽど暗く深刻な国や地域は沢山ある。戦争や差別、貧困や犯罪に、たった今も苛まれている人々はとても多いはずだ。

そんな人たちが、この暗めの音楽を好むかどうかは疑問。もしかしたら聴きたくないかもしれない。少しでも明るい音楽と共に暮らしたいと。


ではそこまで実生活が暗くない日本人がそれを好むのだとしたら、

戦後80年弱経ったとはいえ、敗戦と戦後の焼け野原を経験した国民として、それを一刻も早く忘れたくて忘れたかのように明るく生きる毎日の中で、本能がその暗さや深刻さ、辛さを決して忘れないようにと求めているのかもしれない。

東日本の被災地に対する思いも同様。

少なくとも僕はその手の音楽は嫌いではないし、彼のように「暗いのを求める国民」を揶揄するような気にはなれない。

「お前暗いな」と人間性を評価されたくないのも確かですが。

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2023年02月27日

春に思う


ありがとうの数だけ人は優しくなれる

ごめんねの数だけ人は賢くなる

さよならの数だけ人は愛を知る



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2023年02月26日

アイデア


松本零士さんの言葉

「目の前には時間と宝物がある」

素敵なメッセージ。

ただその宝物が自分の手に入るかどうかは、当然自分次第。特にこれから、人生の後半の後半に突入していくとき、何を宝物と感じどう手に入れていくのかは、若い世代とはまた違う意識が必要だと思う。

普通にイメージすると「身近にある幸せこそ」と思うだろう。家族との平凡だけど平穏な日常。幸せは身近にこそあるんだよ的な。

しかし長い時間の中での現実的な暮らしの考察としては、隠居テイストには正直不安がよぎる。それくらい、変化と刺激のある日常が大変ではありながら生き甲斐に繋がっていることが、若い頃よりよくわかるからだ。

そしてそれは、待っているだけではだめで、自分で設定するアプローチでなければならないことも、今までの人生からこれまた理解できている。

若いときより、もっと「待ってるだけではだめだ」と。


全ては「アイデア」だと思う。

自分で求め考えひねり出てきたアイデアこそが、自分の未来を宝物へと導いてくれる。

そう考えると、世の中の幸福の全てがアイデアから派生したものだとわかるし、それを求める人、受け取ろうとだけする人により、宝物の実感が変わってくるのだろう。

アイデアとはかくも素晴らしい。

何をやめるべきではないかというと、アイデアを求めること。

頑張りたい。

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2023年02月25日

松本零士さんの言葉


亡くなった松本零士さんの言葉の中で、今の僕自身に響いたもの。


人は生きるために生まれてくる。死ぬために生まれてくるわけではない。

地球人同士で争っている場合ではない。温暖化など深刻な問題を抱えているときにそんなことをしていたら、滅びてしまう。

目の前には時間と宝物がある。

あなたの身体の中には、物凄い数の先祖代々の思いと夢が詰まっている。

お互い誠心誠意打算のない友情が築き上げれば、それは自分という木を支えてくれている根っこになります。これが最も人生において大事なものだと、今でもかたくなに信じています。

食べることが体力を養う、体力が気力を支える、気力が夢を支える。

自らの志で生きろ。そのかわり後悔はするな。後悔をするなら最初からするな。これが一番大事なところです。ずっと一貫して同じです。これからも変わりません。

人の志で動いてはいけない。自分の志、信念で動けと。そうでないと、あいつのせいでこうなったと言い訳になる。言い訳はしたくない。俺の旗の元に俺は自由に生きる‘’ということです。

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2023年02月24日

ティオ再び


今年のトロンボーンアンサンブルでは、久しぶりに木下牧子さんの名曲「ティオの夜の旅」を再演する。

木下さんご本人にも久しぶりにメールをして改めて許可をもらった。

卒業生の三浦葉月や、なんと黒金君にまで参加してもらい、合唱界のアルメニアンダンスとも言われるこの曲を、トロンボーンで大いにハモることになる。

一曲目の祝福がドリア調で書かれていたことが、伊豆山の上の合宿所での一目惚れの原因だっただろうことも今回理解した。

その音たちは、どの場面をとっても本当に素敵で、合唱の響きとはまた違う私たちのサウンドに、心からの歌をのせて披露できること、本当に楽しみでしょうがない。

名曲とはあまりに素敵な瞬間なのだと、改めて感じ入っています。

posted by take at 18:25| 活動報告