2023年01月19日

ソヒエフの見事さ


マエストロ・トゥガン・ソヒエフとのリハーサルが始まっています。

初日から、彼らしい分厚いサウンドが直ぐに広がりましたが、3日目ともなると、更に素晴らしい中身が充満した響き、表現に。

何度も共演歴はありますが、ベルリンなどでも名演奏を繰り広げる今の彼は、まさに熟す時期に入った感があります。


練習を通して深く関心したことが。

スコアを熟視しながら、極めて集中してオーケストラを聴いている。その邪魔になること、腕を動かすという指揮行為がオーバーワークになることでエネルギーを取られ、そのことで集中力が欠けてしまうということを本当に避けている。

どんなにオーケストラからダイナミックなサウンドが出ても興奮せず、美しさが極まっても酔わず、冷静さが保てるために最も必要なことだけをし、どんなに感覚に魅力的でも邪魔になることを一切やらない。

そのせいで、表現の筋や計算に狂いが無く、音の内面からじわじわクレッシェンドとも言える高揚が現れてくる。


本当に冷静に!


見事な価値観とコントロール。勉強になります。

posted by take at 16:00| 活動報告