2023年01月31日

計算


演奏の世界は理屈よりも感性。

しかし感性だけで攻めても、実はうまくいかない。なぜなら、楽譜は数式だから。

そして最も必要な資質として

「きちんと計算しながら進むことができる」

というのが、何よりも必要だとわかってきました。

つまり計算なしの感性では、演奏は散らかるだけだということ。

日本語には「計算高い」という人間性を揶揄する言葉がある。つまり場合によってはネガティブなイメージだったり、勉強的テイストからドライでクールな印象を持つかもしれない。

しかし演奏家には、本当に計算が必要。

計算せずに進んでいる人は、とにかく伸び悩むし、自らの演奏に満足できることはないのです。

posted by take at 16:58| 活動報告

2023年01月30日

教師こそ好きを


教師こそ、自分の携わっていることが「どれだけ好きなのか」というのを、生徒に見せつけるべきだろう。

大学の場合、専攻は学生自らが選んで入って来たものなので、それが好きだということが当然前提だが、現実的には好きの度合いは様々。教師が思っている以上に「さほど好きでもない」という人もいるのが現実だったりする。

「好きこそ最強!好きだという気持ちには敵わない」

わけであり、理屈やノウハウ、様々伝えるべきことを受け取りながら、最後は目の前の教授に

「自分のやっていることが異常に好きでしょうがない」

ということを示されることにより、学生には冷静に自分のそれと向き合ってほしい。

類稀な実力をつけていくのに、好きであることというコントロールしようのない欲望の影響がいかほどか。

教師の背中から溢れ出るほどのそれが見えた瞬間こそ、必要な本質と向き合ってほしいのです。

posted by take at 21:02| 活動報告

2023年01月29日

聞けてない→聞ける


自分の音をしっかり聞きながら吹く。そして判断し、より良きように改善していく。もしそうなってないなら、その理由は吹くことにいっぱいいっぱいで、神経や意識が完全にそちらに取られているから。

実は自分の音がちゃんと聞ける人の方が限られており、こちらが思っている以上に自らの演奏が聞こえていない人だらけなのだとわかってきた。


楽器の上達には、自分自身の練習時のこの能力こそが左右することは間違いない。

そしてそうできてない人が多いなら、早い段階からそうなれるよう投げかけ、システムを構築していくしかない。

僕自身も自覚がある。

本当に冷静に精度高く自分が聞こえてくるのには、人生の長い時間がかかるという現実。

ただどこかのタイミングで、聞けてない自覚からの「聞くことの重要性」に転じれれば、そこから道は真っ当になっていく。

そのタイミングはやはり早い方が良いと思うのです。

posted by take at 18:58| 活動報告

2023年01月28日

計算と努力


世の中一般的には「才能型」と「努力型」という言い方で比べるのがメジャーですね。

しかし僕は「努力」と「計算」を比べたい。比べたいというか、左手と右手に乗せて、そのふたつの重要性を意識したいのです。

努力ができるけど闇雲になってしまうというのは、計算ができないということ。

計算には長けているけど、頭でっかちで努力が伴わないなら、ある意味宝の持ち腐れとなる。

そしてこのふたつが混ざり合うが如くに持てていれば、それこそ理想的な能力なのではないかと。

実はこれこそが最も必要な2項目だと思うのです。

そのハイブリッドが成された暁に、センスという最強の剣が手に入るのだと。

posted by take at 18:53| 活動報告

2023年01月27日

古めかしい人間


人間もそうですね。

あるときから、どうしても古めかしい見た目のホモサピエンスになる。それはどうしてもなるし、どうしようもない。

ただそれは価値とは別。

周りにとって良き人であれば価値があるし、迷惑な人でしかないなら価値は下がる。

どんな世代を生きたとしても。


そして、古めかしくなったのに価値がある人間の、なんと素晴らしいことか!

posted by take at 18:54| 活動報告