2022年12月05日

何を怒っているか


生徒には怒ってはならぬ。

それでも頭に血が上りはじめたとして、それはなぜかと考えると‥‥

教師としての自分の理想とかけ離れている、というのがあると思うが、実はこれはとても勝手な話で、生徒がなるべき姿はその生徒の中にあり、教師が定めることではない。もっと高いレベルでいて欲しいのなら、高いレベルの生徒を教えるような立場に自分がなればいいだけの話。


もうひとつは、過去にしたアプローチからの現状を評価し、教師側が思う努力がなされてこなかったと判断したとき。つまり「言ったことやってないでしょ」「さらってきてないでしょ」というやつ。

これは実は現状というより、過去の時間に対して腹を立ててるとも言える。

そうではなく、今の姿に対してアプローチをしようとする、そして未来にあって欲しい姿こそをイメージすれば、実は怒ることにはならないはずだ。

誰だって、初めてレッスンした生徒ができが悪くても、怒ることはないだろうから。


ただ本当に大事なことは「いつ何がどれだけできたか」ではなく「どれだけ伸びたか、どれだけどう変わったか」。つまりどれだけ成長したかであり、そうすると過去から現在までの変化は気にしないわけにはいかない。

そういう意味で過去と比べることは大事。

しかしこれも怒る人間ではないタイプの教師の方が、圧倒的に成果を上げることを知っていたい。

つまり怒ってしまう人は、伝えられていない、成長させることができない人ということになる。

なにせ本人が成長できてないのだから。

posted by take at 16:18| 活動報告