2022年12月01日
コントラストとグラデーション
聞き手というのは、演奏がどのように流れるのかというのを事前に知ることはほぼない。
初めてリアルタイムで聞く演奏、そこから感じる様々な印象は初体験が連なっていく。つまり、感動も驚きも瞬間的に訪れることになる。この瞬間の前後を「印象コントラスト」と言うことができると思う。
しかし演奏家というのは、リハーサルをしながら仕立てたという経験があり、基本演奏がどのように変化していくのかというのは概ねわかっている。
それはそれで「グラデーション的時間」と言えるのだと思う。
これが演じ手と聞き手の最も異なる部分だろう。
そして演奏家というのは、このグラデーションに関して、より情報量多く、より深く多彩に、理解とイメージの更なる前取りもできながら進めること。その能力こそが、最も必要なのだと思います。
posted by take at 16:58| 活動報告