2022年11月18日

東京芸事大学笑学部特別講座その2


皆さんはポーツマスシンフォニアという団体をご存知ですか?

『ポーツマス・シンフォニア (The Portsmouth Sinfonia) は、イングランド南部ポーツマスにある芸術学校 (the Portsmouth School of Art) の学生たちが1970年に創設したオーケストラ。普通のオーケストラの場合とは異なり、音楽家ではない素人であるか、音楽家である場合にはそれまでまったく演奏したことがない楽器を演奏することが、シンフォニアの入団条件とされていた。シンフォニアの創設者のひとりは、芸術学校の教師であった作曲家ギャヴィン・ブライアーズであった。このオーケストラは、はじめは1回限りの、洒落が効いたパフォーマンス・アート集団として始められたが、その後10年に及ぶ活動を通して文化的現象となり、何回もコンサートが開催され、レコードも数枚作成された上、映画も1本制作され、ヒット・シングルも1作出た。最後に公演が行われたのは、1979年であった』

YouTubeでも聞けるので、ご興味のある方は是非検索してみてください。
オール初心者による、創部1週間目の合奏をイメージしていただければわかりやすいか。
どんどん外れていく調子、ずれずれのアンサンブル、演奏になっていない演奏。その全てがなぜだか爆笑を生む。
途中で突拍子もなくなるカウベルや木魚テイストの一発も(何を叩いているのか判別できない)、なんでかわからないがおかしすぎる。
特に高音域の外れ方や、力みのあるクラクションなような音色はたまらないほどのご馳走様だ。
そこで演奏されているのはクラッシックの有名曲ばかり。
つまり、そこにあるべき音を知って聴いているが、惜しいものから始まり、全然違う、調子っぱずれもいいものが聞こえることにより腹がよじれる。カウベルや木魚のような音も、オーケストラのその場面にはそぐわないからだろう。
「ムノツィルなんかも可笑しいですもんね」
いや、あれはめちゃくちゃうまい連中が仕込んで練習したもの。ドリフもある意味そう。
それよりも、この素人たちがただただ一生懸命、天然として頑張っているのがアレンジされてしまうことの可笑しさ。
実は、ここに笑いの方程式のひとつの答えがある。
作られたものとはいえ、あまりにおかしすぎる嘉門達夫の替え歌を久しぶりに目の当たりにし、この講座とともに改めて今後の笑える人生の目指し方を考えるに至りました。
posted by take at 10:00| 活動報告