2022年11月05日

実は諦めている


ひとりの人間の人生。

実は何でもかんでもは手に入らない。というか、入るものは限られており、ほとんどのものが入らないのが現実。

つまり大半を諦めなければならない。

でも自分のみならず、若い世代にも「どんどん諦めること」を奨励するのは、どう考えても違う気がする。

イチローじゃないが「諦めないという資質こそをゲットできた方がいい」と言いたくなる。


現実とこれらが、ある意味矛盾しているようにも見える。

ではどう考えればいいか。

「実は大半のものを諦めていることに気付かないくらい、今の自分が取り組んでいることに夢中になる」

ということに尽きる気がする。

そんな自分が取り組むことも、遠く感じる上澄みを目指す、レベルの高いものを目指すという夢の大きさは大事だが、同時に自分の現実や足元を見て、今に必要なことにこそ夢中になる。

自分のレベルや立ち位置、立場に夢中になって初めて的確にもなってくる。

そうすることによって、場合によっては諦めなければならないこと、知らない間に諦めていることのことが気にならない、というか気付いてもいない、なんていうのが最も幸せな人生なのでしょう。

人との関係もそうでしょう。恋愛という意味ではなく「あの人と付き合いたい」「あの人とも仲良くなりたい」「あの人ともこの人とも」みたいに、人間関係断捨離ができない気質ではなく、最も近くにいる人を最も大事にし、そのことに夢中になったらあれこれ欲しくならない、というのが理想だと思います。決して内向きになり、人間関係を断ち引きこもりましょうという意味ではなく。

そうすれば、自分に本当に必要なだけの友人が手元に残るのでしょうから。


今の自分が取り組んでいること、そして近くにいる人こそに夢中になる。それに一生懸命になれれば、諦める辛さは感じなくなれる。


それでも諦めなければならないときがきたら、手にある幸せの方に感謝しながら、ふわっと諦められますように。

posted by take at 18:55| 活動報告