2022年11月29日
本当に加齢のせいなのか?
とある年長者ので意見
「年齢と共に、音楽的なこと含め頭の中ではどんどん理解が深まっていく。それに比して身体は衰えが始まり、若い頃できていたことがどんどんできなくなっていく。その上行と下降の交錯は50代半ばで自覚が始まると思う」
一般的な価値観、イメージもこのあたりだろうし、この意見が違うとは思わない。
ただ‥
実は、それまでもそこまでクオリティ高くは出来ておらず、年齢と共にできた理解と高くなった理想を実践しようとしたら出来なかったこと‥つまり、今までも決してちゃんと出来ていたわけではなかったことをやりたくなったができなかったというのと、若い頃はちゃんとできていたがというのでは根っこが違う。つまり原因を加齢に決めつけるのは間違いだということを理解していたい。
もし高くなった理想の実現のためなら、それまでの取り組みやトレーニングの方向転換が不可欠になる。
この場合、もしできないことを加齢のせいにしてしまったとしたら、方向転換からの克服のチャンスを自ら逃してしまうことになることもわかっていたい。
posted by take at 16:45| 活動報告
2022年11月28日
2022年11月27日
どれが快感なのか
理屈とか安定、安心も大事だが、それよりも「快感に満ち溢れた演奏家」になりたい。彼らにもなってもらいたい。
美味しい食べ物を自然と求めリピートしてしまうのは、言葉にならない、説明も難ししい味の快感にハマってしまい、「また溺れたい」と強い欲求に支配されるからだ。
演奏も「また聞きたい」から「どうしても聞きたい」とまで求めてしまうものは、とにかく抵抗し難い音の快感なのだと思う。
うまいのだが快感が少ない人、上手くなっていってるけど、快感は目指せてない人というのは意外に多い。
僕も生徒も、先ず「どのようなものが快感なのか」を、知らなければならないのだ。
「快感の乏しい良いもの」があちこちにあることを知り、実はさほどの価値ではない、目指すほどのものではないことに気づきたい。
posted by take at 16:17| 活動報告
2022年11月26日
自分が逃げない
高橋歩さんの有名な言葉
「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ」
を知り、自分を顧みる人は多いでしょう。
「しんどくなったら逃げてもいい」という価値観は、心身が疲れた人には必要なものだが、実際逃げてみて楽になり、その後前向きに向かっていけるようになれば問題なく価値が出てくる。無益に壊れてしまう前に、逃げようというのはとてもよくわかる。
ただ、私たちには「その後の時間」が必ずやってくるわけで、逃げてはみたものの心は晴れないし、なんなら一気に「諦めモードで生きていく人」になってしまうなら、やはりとても残念となる。
年齢を重ねると「老い」が私たちの中に、逃げや諦めを提案してくるが、やはり
「前向きになるのも後ろ向きになるのも、自分の心が決める」
ということだから、可能性を信じて、新しい気づきのための出会いを求めることは、さぼりたくはないものだ。
posted by take at 16:04| 活動報告
2022年11月25日
音の快感
演奏を聴いて後々まで記憶に残る好印象。
作品の魅力や華麗なテクニック、素晴らしい音色等様々なポイントがあると思うが、それらが残る瞬間には聞き手になんらかの「快感」が訪れているはずだ。
つまり音が放つ快感が、聞き手に悦びを与えるということ。
それは美しさだけに限らない。張りや艶もだし、伸びやかさを感じるスピード感、脱力の心地よさもあるだろう。
演奏家は、それら多種多様な快感を表現できる音そのものを、先ず持たなければならない。
その多くが自分から自然と発せられるにこしたことはないが、憧れというのはやはり聞き手として体験し、感動したというプロセスから生まれてくるのがほとんどだ。
どのような快感を知っているのか?
そしてそれがどのくらい多くの種類持ち合わせているのか。
もし自分のやり口として限られたものしか持ってないとしたら、役者が「何やっても○○(役者の名前)だな」と言われてしまうように、決して高くは評価されない。
聞き手から好まれる演奏家とは、その人なりの個性がやり口として前面に出ながら、よく聞くと「快感の種類」が多いことに気づくことができる。
音楽性とは素晴らしい印象が残せる能力。それは何気に、音が放てる快感の力量、そして種類の多さだったりする。
演奏を聴いて後々まで記憶に残る好印象。
作品の魅力や華麗なテクニック、素晴らしい音色等様々なポイントがあると思うが、それらが残る瞬間には聞き手になんらかの「快感」が訪れているはずだ。
つまり音が放つ快感が、聞き手に悦びを与えるということ。
それは美しさだけに限らない。張りや艶もだし、伸びやかさを感じるスピード感、脱力の心地よさもあるだろう。
演奏家は、それら多種多様な快感を表現できる音そのものを、先ず持たなければならない。
その多くが自分から自然と発せられるにこしたことはないが、憧れというのはやはり聞き手として体験し、感動したというプロセスから生まれてくるのがほとんどだ。
どのような快感を知っているのか?
そしてそれがどのくらい多くの種類持ち合わせているのか。
もし自分のやり口として限られたものしか持ってないとしたら、役者が「何やっても○○(役者の名前)だな」と言われてしまうように、決して高くは評価されない。
聞き手から好まれる演奏家とは、その人なりの個性がやり口として前面に出ながら、よく聞くと「快感の種類」が多いことに気づくことができる。
音楽性とは素晴らしい印象が残せる能力。それは何気に、音が放てる快感の力量、そして種類の多さだったりする。
posted by take at 17:07| 活動報告