元陸上選手の為末大氏が発信した意見。
「私たちの国は、何かあったらどうすんだ症候群にかかっている」は、このコロナ禍特にそういうシーンが多いものとして、凄く納得できる。
そして「それは社会に安定と秩序をもたらすが、副作用として停滞を生み、個人の可能性を抑制する」と。
また「この症候群は、未来は予測してコントロールできるものと考えて、その逆算でしか物事を判断できないということから。だが、実際には予測しないことが必ず起きる」とも。
この「何かあったらどうすんだ」は、危機管理から回避までに不可欠なものでもあるため、考えれば考えるほどその是非を一元的に語るのは困難だが、しかし彼のいう副作用というのもよくわかる。どうしてもマスクを取れない日本人だし。
ただ「自分たちはこの症候群に支配されがちだ」ということと、同調するこの副作用の内容を具体的に理解し、そしてバランスを取ろうともがくことは大事だろう。
欧米の大胆さには「なんで?」と思うことは多いが、同時に「だからあんな素晴らしさが生まれてくるんだ」と思い、日本人の突破すべき限界壁を感じることもあるのだから。
実は考えれば考えるほど、とても深い問題だ。
2022年09月18日
なんかあったらどうすんだ?
posted by take at 08:05| 活動報告