大谷翔平クラスの凄さは、そのキャリアのとても早い段階から驚くほどクオリティ高くできたことからスタートしているはず。
ということは身体ないし頭、おそらく両方だが、野球をやるのに本当に大事な根本のいくつかが、もれなく理解、実践できていたはずだ。
それができていたからこそ、それ以外の細かいことがスムーズに上達し、スーパーマンへと完成していく。
逆説的に考えると、上手くいかない人というのは、その根本の習得に原因があるとなる。
実は、これは生徒側の問題だけではない。教師の方も、わかっていないのだ。
よく言われることだが、教師は「自分は自然とできたことだからわからない」というのは、本当にそう。何がわからないかというと「なぜできないか」もだが、そもそも「何がわからないのかもわからない」ということでもあったりする。自分が何ができて、どうなってきたのか、実は教師こそがわかってなかったりする。
訳わからないことを書いているようだが、要するに、大谷翔平ができた「いくつかの根本」、それが何なのかというのは、全てが分かりきっていないのだと思う。
なぜ僕がそう考えるかというと、そのいくつかの根本がもれなくわかりさえすれば、教育の初期段階で極めて的確に要求できるはずだし、求め方もわかるはずなのだ。
そして身体的問題を抱えている生徒でない限り、矯正を伴いながら導けるはず。
多くの現場で、教育が完璧に進んでいるわけではない。大概は生徒の質の話に逃げてしまうが、本当は
「教師の根本に対する理解不足」
なのだと思う。
何故だか落とし穴に落ちたように理解できていない。ひょんなところに、ものすごく大切な根本がある。
僕の残りの教育人生。なんとかして、辿り着きたい、最大の命題です。