「7つだけポジション覚えればいいと思ってトロンボーンにするって決めた時が運の尽き」と、あちこちで言ってきました。
「実は7つじゃなかった」とか「微調整がすごく大事で」とか、とても大変なことをやっている感をアピールするが如く。
どんなメーカーのどんな機種でも、トロンボーンである以上やらなければならない「共通微調整」はある。
Fを抜くのはいろはのいであり、3ポジションの大半や、4ポジションから向こうも微調整の宝庫だ。じゃあ2ポジションはやらんでいいのかといえば、それまた違う。
つまりほとんどやらなければならないわけで、やっぱり7つでラッキー!!なわけではなかったのだ。
そんな微調整をしないダメダメ君もいたりする。
「1ポジション、ずっと抜かずに吹くなあ!」と叫んでしまうことも。
ただ‥‥
微調整をやりさえすれば、そこにもっていきさえすれば大丈夫というわけでもない。
弦楽器と同じで、指版の上の正しいであろう位置ばかり気にしながら弾けば上手くいくということでもない。
自分の頭の中の音程こそが大事で、ポジションや指板上の位置ばかり気にしている人は大抵これが薄れてしまっている。
そして頭の中の音程、そのイメージがしっかりしていればあるほど、ポジションも板の上も
「多少ずれてもその音程が出る」
となっている。
ルールを守ろうとすることは大事で、守る気がないのはアウトだが、同時に自分のイメージこそが勝らないと、結果はついてこない。
まるで守らなくてもいいみたいに感じるくらい、頭の中は大事だったりする。
相反するふたつをきちんと、となるのだが、最後に浮かぶのは
「道具は所詮道具」
という言葉である。
2022年07月29日
守れ!でも守りゃいいっちゅうもんじゃない!!
posted by take at 20:54| 活動報告