2022年07月26日

人間こその深愛


矢野顕子さんの古いアルバム「Super Folk Song」の中の一曲、「PRAYER」という曲を、20代の頃リサイタルのアンコールで吹いたことがある。

その世界観、ムードに強く惚れ込んでいた。


あれから30歳くらい歳をとり、久しぶりに聴いてみたら、あの時には全く感じていなかった歌詞のメッセージ、その深さに、自分の心が静かに沈んでいく瞬間がありました。


祈ることだけ
今強く願うことだけ
あなたが今日も、明日も、いつまでも
愛に包まれているように


パートナーか自分の子供か。いずれにせよ、本当に心からこう願っている人がいて、そして願われている人がいて。

その真実の愛の姿に、涙がこぼれそうになる。


自分に対してこう願っても、誰かを思うこと、思われることも実は簡単ではないのかもしれない。そんなにそこいら中にある心持ちではない気がする。

しかしこんな思い、深い愛こそ、人間らしいものじゃないだろうか。人間らしく生きたいなら、こう願い、願われよう、自らの愛情を育てていけたらいいなと思う。

posted by take at 14:22| 活動報告