人というのは本当に良いことだけを記憶に残そうとするもんだなあと、仲間と思い出話をしながら思う。
嗚呼、そういやそんな嫌なことあった気がする‥‥
もちろん嫌なことをひとつも憶えてないわけではない。
しかしプチからモルトまで経験した嫌なこと、辛いことのほとんどはどこかにしまい込み、なぜだか特に語りたくなるいくつかの良いこと、面白いことを繰り返し発信しながら、反芻による記憶として、過去の総括をしていたりする。
「昔は良かった」という言葉は、そうやって出てくる。
しかし現実的には、良くないことは山のようにあった。それが浄化され、現在ではNGになったこともかなり多い。
「昔はおおらかで良かった、こんなに世知辛くなって」と嘆く人はいるが、あの時、確実に良くない人はいたし良くないことが行われ、そして辛い思いをしている人はいた。
それは、あんな時代だったから仕方がないと済ませていいことではない。
良くない人の良くない表現に周りが合わせていたから。その時はそうしないとその環境が守れないと思っていた。
しかし周り中を従わせるような悪行が良いわけがない。
時代のせいにするのではなく、どんな時も決して認めてはならないこと、ならない人はいる。
それは今いなくなって浄化されたように見えても、それが黒歴史であることは変わりない。
昔は良かったし、はっきりと、昔は良くなかったのだ。
2022年07月22日
認めてはならない過去
posted by take at 11:01| 活動報告