2022年07月09日

適度にきつく、適度に楽で


道具というのは、使った瞬間の印象が楽過ぎない方がいい。

なぜなら、楽過ぎると、使う人間が楽し始めるから。

そして楽をしようとすることで、人間自身が育たなくなる。筋肉のように、ダメージ(圧力)と回復のための休養を繰り返さないと、身体も心も育たないものだ。


だからといってきつけりゃいいというものではない。

星飛雄馬が使っていた「大リーグボール養成ギプス」は、どう見ても筋トレ用のハードバージョンをメンタルトレーニングのように転換したものだから、楽器でああいうのはよろしくないだろう。

筋トレも、それをした後でその筋肉をどうするか(鑑賞する含め)に目的があるわけで、例えば楽器なんかも、トレーニングが最終目的ならきついのも有りかもしれないが、あくまでも「いい音」のためなら、それなりに扱いやすい方がいい。

ただ、しつこいが、楽過ぎるものはゆくゆくは決して楽にはならなくなることはわかっていたい。

結局、それなりにきつくそれなりに楽な物が良いのだと思う。

人間の成長において、どれくらいダメージがありそれを乗り越える経験があった方がいいのかと、結局同じなのだと思う。

posted by take at 15:19| 活動報告