2022年06月17日

養老孟司さんの言葉 その1


養老孟司さんの言葉は、とても興味深く入ってくる。


「人間を構成している成分は約一年で約90%入れ替わる。人間は川のように流れ移り変わる。本当の自分など存在しない」


他の方々の言葉と特に違って感じる「人間は変わる」ということの強調。

「私は幸福論など語ろうとは思わない。むしろ馬鹿げているとさえ思っています。だって、今思っている幸せと、後から思う幸せとはまったく別だからです」とも語っているように。

どうせ変わるのだから今の自分に固執しないで、執着したり決めつけたり、わかったような気になったりしないで、もっと自然に流れていきましょうと言っているように聞こえる。


興味深いのは、90%というのは身体のことなのか、それとも頭の中も実はそれくらい変わってしまっているのか。

普通に考えると、一年前と比べ頭の中が9割も変わったとは思えない。だから細胞含め身体という存在のことであり、実は生命体としての存在が入れ替わってしまっているという話だと思う。

決して変わることのない確固たるもの、彼のいう「本当の自分」というのは存在しておらず、場合によっては気持ちや状況も運命のように如何ともし難く変わるのが現実。幸せですらそうだと。


ただ、こう語るのは彼から見て多くの人が現在の自分に執着とも言える「絶対性」を感じているように映るからだろう。

実際そう。

こう言われても、変わらない自分がどこかにいて、でも細部がいいように変わっていくことを望んでいる。


頭の中の現実とはどうなのだろう。

この一年で確かにとてもたくさんのことを経験した。

一年前の自分とは随分変わった気もするので、戻りたいかと言われれば戻りたくはない。


来年の今頃も、今とは大分違っているのだろう。

もしかしたら9割変わってしまっており、残りの1割が変わらない性格や人間性、価値観や哲学なのかもしれない。

とにかく、なにかがほとんど入れ替わってしまうようだ。

posted by take at 13:24| 活動報告