2022年06月11日

丸み


先日書いたある人の言葉。

「響きに刺されるより、響きに包まれたい」

という価値観。この「刺される」を、ずっと考えてしまう。

どのような要素が刺さって聴こえるのか。なぜ鋭利になってしまうのか。


名手でもそうなりうるという今回の話。具体的にはフォルテ以上の音量の話だと思う。

「よく鳴る」というのはもちろん良いこと。それだけ振動が細かく金属を響かすことができるのだから。しかしその際、音の輪郭に丸みが足りないとそういうキャラクターになるのだろう。

この丸みというのは、倍音の捉え方が大きいと思うのだが、スムーズさにかまけて(というと変な表現だが)送りたいだけ送ってしまうと、透明度にだけ貢献する倍音ばかりになり、丸みがなくなり鋭利なテイストになる気がする。

つまり「送りすぎない」という意識も、どこかに必要なのだろう。

丸みというのは、艶にも貢献する部分。

人間の優しさも「丸くなった」と語るが、やはり感覚に対する美意識には必要な部分なのだと思う。

うどんの麺にエッジがあるったって、全ての物質の中では圧倒的に丸みである。

posted by take at 16:21| 活動報告