2022年06月05日

ヨッパVSモロミー


「君、もろきゅう食べるの下手だね」


もろきゅリアンの僕は思わずいじりツッコミをしてしまう。

状況はこうだ。

居酒屋のテーブルに運ばれてきたもろきゅう。

僕は颯爽ときゅうりを一切れ自皿に運び、それが一品目だったこともあり綺麗な状態の自分の割り箸でもろみを適量掬い上げ、見事にきゅうりの細い切り口に盛り付け我が口へ。それはそれは見事なプロの仕事として、コマーシャルにも出られそうな、美しくもしなやかな流れで。


見ると目の前で若い女子がコメディをやっている。

僕が先に手をつけたのでタイミング的に安心してきゅうりを取ったはいいが、右手に持ったそのきゅうりをもろみの小山に突っ込んでぐりぐり。なんとかして切れ口に乗せようとしているのだが、当のもろみは一向に乗っかってくる様子はなく、そもそももろみをかき混ぜただけ、乗りそうで落ちるだけを繰り返している。


「君、もろきゅう食べるの下手だね」


もちろんもろみには罪はない。彼は食べられるのを拒んでいるわけでもない。ただ切ったきゅうりともろみの引っかかりの現実を理解できていない彼女の未熟さゆえの愚行である。

「お箸使って乗せれば‥」

「でも自分の箸なんで」

「まだ一品目で使ってないからさ」


いや、彼女は決して悪くない。なぜなら、これを読んで「あーあたしもー」と思った人が10割であり、かく言う僕も彼女の倍近く生きながら「もろみぐりぐり」を今でも繰り返している。

特にお酒も三杯目以降は映像にならない酷さだ。

その状態で何分も格闘していたりする(気がする)。もう目は行っちゃっていたりするので、何度トライしようが、もろみは一粒一味噌もきゅうりに絡まない。落ちるだけのその映像は、全てカットである。ある意味人生の無駄な時間だ。

その現実から学ぶ時間は、それこそ山のようにあったはずで、まだもろきゅう宴会間がない彼女がそうなのは仕方がないのだ。


それでも、愚かなおっさんはもろみマウントでも取ろうとしたのだろうか。つい偉そうに指南しようとするのである。


「君、もろきゅう食べるの下手だね」

posted by take at 14:49| 活動報告