2022年06月01日

本物の芸術家


現代は本物の芸術家がいなくなった(少なくなった)と嘆く人がいる。

確かにそうかもしれないと思うふしもある。

高いクオリティで音楽製品を生み出す人は増えたが‥‥


本物の芸術家には、強いメッセージの内在が不可欠だ。そうしないと魂が叫ばないため、理論とセオリーにばかり意識が支配されてしまう。

そして平和ボケ、幸せボケ、安定ボケとも言える危機感の無さには、そんなメッセージを弱める力がある。

だからといって、悲劇や不幸を経験しなければならないと叫ぶのは違う。世界は本当に平和であるべきだ。

それでもメッセージが弱くなってしまわないために、過去の(現在の)惨劇や不幸、他人の辛さを今一度我がごとのように心に響かせ、流す涙は流さなければならない。

感情の振れ幅を内在させるためには、ベートーベンの作品が苦悩から歓喜へと言われたように、辛さや苦しみに対してもものすこ敏感でなければならないから。


筋道良く理論に反しないようにまとまろうとだけ求めていると、忘れてしまうパワーがある。

身体の中で何かが叫ばなければ、本物の芸術家にはなれないだろう。

posted by take at 17:30| 活動報告