アヴェ・マリアは「マリア、おめでとう」「めでたし、マリア」という意味。身篭ったマリアに対する大天使ガブリエリの祝詞とのこと。
つまりシュレックのソナタと同じ位置に立つ。
そんなアヴェ・マリアをYouTubeで見ていくと、壁紙が受胎告知の絵画のものも。トリプティックの一枚だったりするような雰囲気の。
これを含め宗教画を観た経験値もかなり増えてきたことにより、キリスト教徒ではない僕でも、ある意味強力な運命の元にあるこれらの荘厳な世界観が、ビジュアルとしても滲みてきた気がする。
このゴールデンウィークは珍しく休みだったので、連日美術館を巡った。
おそらく、これらの経験は僕の音楽観や価値観を徐々に変えていってくれているのだと思う。
やはり素晴らしいとされる名画家たちの作品からは、圧倒的な画力という物凄い芸術的インパクトや、エネルギー渦巻く力に襲われるものだ。
今目の前のさりげない絵を見ながら、この次に観るであろう隣のそんな絵が視界の片隅に入ってきた瞬間、すでにその近辺が恐ろしいほどのパワースポット(この言葉の意味としてのいわゆる使い方とは違うのだが)に包まれており、名画の前に立つ人たちが圧倒されているのまでわかったりする。
そちら側から、目に見えないパワーが襲ってくるのだ。
心して立たないと、吹き飛ばされてしまうかもしれないくらい。
演奏は聴取を吹き飛ばずものではないが、しかしそんなエネルギーは全くもって必要なものだろう。
2022年05月22日
画力・パワー・演奏力
posted by take at 17:02| 活動報告