2022年05月21日

特産空気


四国出身の音楽家による四国ツアーというのに参加しています。

ゲストとして瀬戸フィルハーモニー交響楽団に参加し、声楽やピアノ、バイオリンのソリストたちとの共演含め、充実したプログラムで四県もれなく周ります。

瀬戸内の気候からの空気はやはり肌に馴染みます。

18歳まで全身を包んでいたこの空気が、なんだか心地よいのです。

今回強く思ったのは、徳島高知含め、東京と圧倒的に違うのはこの「空気」だなと。

東京の空気が「汚い」という印象はない。都会の空気というなら、欧米のいくつかの都市の方が排ガスの匂い含め、吸うからに汚れを感じる。

しかしこの四国の空気のように「自然さ」というのは、東京の空気からは感じにくい。1週間の旅で、比べてみて改めて思ったのだ。

ただ「じゃあどんなんですか?」と四国の人に聞かれたら、どうしてもうまく言葉にできない。

とにかく「四国のが自然に感じ、東京のは(不快とかいうのではなく)そう感じない」のだ。

自然じゃないなら「人工的」なのだろうか。

もしかしたらそうなのかもしれない。人の数だけ二酸化炭素は多いだろうし、エアコンの室外機含め建物からの発生物も多い。風通しが悪かったり、日陰になっている箇所も多い。


美味しい海の幸、山の幸はじめ飲み物など、地方の美味しさを感じるものは全国に山のようにある。

ただ考えてみたら、身体に一番入れているのは空気だ。


東京に住む以上仕方がないとはいえ、マスクを外して吸う空気の自然さは、心から羨ましくなるものだった。

posted by take at 16:23| 活動報告