これはあくまでも僕個人の印象。
60歳になると還暦となる。干支が一巡することもあり、再び振り出しに戻り改めてスタートみたいな言われ方もする。
もちろん僕はまだ迎えてないので、そのときが来たらどう思うかはわからないが、今現在感じていることは
「50歳までと50歳からが違う」
ということ。そういう意味で60歳ではなく、50歳から新しくスタートという印象。
ただそれは「振り出しに戻った」というものではなく、気持ちの立ち位置が変わった、生き方が変わったというものです。
50歳まではまだまだ先に未来があり、そのせいもあり短いスパンで計画的に生きることはあっても、人生の終わりまでを意識することはなかった。いつまででも登っていけるんじゃないかという漠然としたものに包まれていたし、目に見えない不安もあった気がする。
しかし50になってからは、どうしても「あと残りの時間」ということを意識する。よってより長いスパンで計画を立て、無理のないよう安全に進もうとする。良くも悪くも自分の力量や立ち位置がはっきりすることで、だったらどうするということは、それまでになく定まってくる。
身体や見た目の衰えや、タイムリミットがあるような感覚は一瞬残念に見えるかもしれないが、それはそうでもなく、だったらこうしようということに関しては濃密にやりきろうとする。
立ち位置は明らかに変わったが、決して残念な話ではなく人生の時間、そのタイプが変わったというものだ。
そして人生のパートナーや、今いられる環境に関してのかけがえのない気持ちは、何倍どころか何十倍も感じられ、感謝も強いし、一緒にいられる幸せ、携われる幸せを感じない日はない。
ひとりになった時間の寂しさも逆に強い。
そういう意味で、僕はパートナーは物凄く大事だと思っている。50を過ぎて、本当に2人でようやっと生きていけてるんだという気持ちが強い。僕自身はひとりというのは無理だ。
50歳までは全く感じなかったこと。
それは「本当にひとりでは生きていけない」ということ。
家人に心より感謝しながら、とにかく手を取り合って生き抜いていく。
それが今を生きる一番の目的なのです。
2022年05月08日
50歳までと50歳から
posted by take at 16:51| 活動報告