2022年04月12日

歌い放題の一本線


マエストロ・エッシェンバッハとのマーラーの五番のリハーサルが始まりました。

ブラームスの交響曲全曲やピアノ四重奏曲、マーラーの二番、そして先週のドボルザークと、とにかく充実した演奏が約束されているマエストロ。


こんなに歌えるのは久しぶりである。

他の指揮者だと歌えないということではなく、とにかく細部に至るまで歌いきれば彼の音楽が完成される印象。

楽譜が極めて記号性を無くしており、歌いたい音楽家たちには、これでもかとなんぼでもやらせてもらえる喜びに溢れている。


そして緻密なものから大胆なものまであらゆるアゴーギグが散りばめられながら(彼の歌にとって必然なもの)、一切途切れないし止まらない。


一本線である。


慣例的に器楽的アンサンブルをする箇所のいくつかがまだ面食らっている段階だが、歌が見えれば最後はオッケーになるのだろう。

棒は相変わらずよくわからないシーン多数。ちゃんと見ると事故るタクト。

しかし描く弧がどんなにふわふわでも、ときに止まって動かなくても、前から繋がってくる歌を沸き立たせながら、それを彼が止めてやり直さなければそれこそが完成品。


オーケストラが全編歌うだけ。

幸せです。

posted by take at 20:07| 活動報告