2022年04月02日

年配こそ


クラッシック音楽を聴くこと自体は、本来世代を選ぶことではないと思います。

年配の方が好むイメージがあるかもしれないが、いやいや、子供だってその迫力に興奮し、美しさにうっとりするもんです。


では演奏は?

もちろん、大人でなければ演奏できないことはない。素晴らしい演奏をする若き世代も幅広い。

ただここからはあくまでも僕の私感ですが、

本当の素晴らしさが表現できるのはある程度から年上で、だから「巨匠」と呼んでふさわしい世代を讃えるような空気感が実は良い、本来の姿だと思うのです。


指揮者に関しては、特に20世紀はそういう価値観が暗黙としてあったようにと思います。50代なんてまだまだペーペーで、60.70.80になって初めてマエストロだと。

かつてはその理由として、その年になったらもうオーケストラの方はみんな年下で、関係がうまくいくのだと思っていました。

しかし年々そうではないことを強く感じるようになってきています。


人生をある程度長く生きてきて初めてわかることがあり、そのことこそが、クラッシック音楽の表現にふさわしいからだと。


自分のアピール、発見含めアイデアや驚きの提示ではなく、

「時間の流れの真理と、塊としての一作品の完成に対しリスペクトする」


そんなアプローチこそが、クラッシックらしい。

そういう意味では、指揮者含め若き世代にどんどんスポットが移りつつある現代は、僕個人としては少々物足りません。

年配の巨匠たちには、あまり新しい世代を意識しすぎることなく、年寄りらしく大きくどんと構えて雄大にまとめ上げてほしい。


自分も一演奏家として、そうなりたいと思っています。

posted by take at 18:08| 活動報告