2020年08月10日

ああ、選択……


すかいらーくグループが展開しているリーズナブルなしゃぶしゃぶ屋、「しゃぶ葉」が若い女性を中心に大流行りだそう。

テレビで紹介しているのをみると、しゃぶしゃぶする出汁が何種類もあり、更につけるタレもバリエーション豊か。そんな「好きにカスタマイズ感」も、人気の理由だと。

昨日の話じゃないが、無尽蔵に広がる全体像を把握するのが極めて困難なくらい、新しき魅力の増幅に歯止めが効かない、そんな時代なようだ。


そんな令和の品川で、


「冷やし中華ってさ、醤油かごまだれか選べってやっぱり難しいよね」

と呟くおっさんありけり。すると、家人は迷いなく

「え?ごまだれだけど」

と。

まじか!そりゃごまだれを放棄する気にはなれないが、だからといってすっぱ醤油を諦められるのか⁈

しゃぶしゃぶの場合は、ごまだれとぽん酢を両方並べ、野菜はぽん酢、肉はごまだれなんて二股かけまくればいいんだけど、それでもひとつに絞れない自分を嘆く時もある。

家人のように決まってるならある意味羨ましいが、たった2種類からも選べない僕である。そのしゃぶ葉の「薬味も入れると何千種類のバリエーションになります」なんて言われた日にゃ、結局一口も食べられず、お金だけ払って泣きながら店を出てくるかもしれない。


すっぱ醤油とごまだれ


二択というのは人類が直面し永遠に苦しみ続ける、「選択」における最小の数字。しかし更なる複数より選べない、最も難易度が高いのもこれまた、二択ではないだろうか。

時代が令和になり、あらゆる価値観へと無節操が如く広がって当然であっても、僕の人生には深き沼へとはまるしかない苦悩があり続ける。

「何かを選ぶことは、必ず何かをすてること」。それはわかり過ぎるくらいわかっている。


彼女のようにすてられない僕は、こんな時代を生きるのには向いてないのもしれない。

posted by take at 18:15| 活動報告