2020年02月06日

音大生らしい演奏会


来週の10日月曜日、19時から西武線大泉学園のゆめりあホールにて、東邦音大トロンボーン科のアンサンブルコンサートがあります。

今回、この20年で初めて出演することにしました。(インフルエンザになった楽聖の代打、ソリストとして以外初めて)

今回楽聖たちは、こてこてのスタンダード名曲を並べました。

ハイドンの天地創造、チェイスのトリオ、ラフォーズのトリオ、高嶋メモリーズにドビュッシーのトリオシャンソン、ウーバーの3つの小品、フレスコバルディのトッカータに最後はベートーベンのエグモント序曲。

大半が、35年以上前の僕が大学生の頃にも頻繁に演奏していたもの。トロンボーンアンサンブルとしては、スタンダード中のスタンダード。


楽聖たち、本当にいいパフォーマンスしてる。いい音で存分に歌っている。音大生らしい質の高い演奏。是非たくさんの人に聞きにきてもらいたいと思います。


かつて、ある音大の先生が憤慨している意見を聞いたことがありました。

「昨日、大学でブラスの合奏を聞いたんですが……」

どうしたの?酷かったの?

「凄く上手かったんです」

良かったじゃん。

「いや、バンドトレーナーとか来てその人の手腕でなんですよ。僕の生徒たち、1人で吹いたらあんなに上手くないのに。でも合奏で誉められて勘違いして。音大なんだから、1人1人が上手くて、でその人たちの自発的合奏で上手くないと意味ないですよね!」

彼は随分ぶりぷり怒っていたが、僕も言わんとしていることはわからなくはない。


日本人が得意なことだが、外的アプローチでまとめあげて、一番不備がごまかるのが合奏。上手くない人たちでも、お化粧どころか整形までできたりする。

次が大編成の室内楽で、人数が減れば減るほど個人の力がばれていく。

そして、素っぴんが露になるのがソロ。

僕も東邦の楽聖たちを一生懸命鼓舞しながら、アンサンブルを上手く仕上げていた時期がある。しかしあるとき、やっぱり個人が上手く、個人の音楽が素晴らしくないと意味がないと思ったときがあったのです。

だから、この先生の憤慨はよくわかる。

音大生なんだから、世の中の人は、1人1人が上手いと思っているのだから。


来週の月曜日、是非スタンダードな名曲たちを聞きにきていただけませんか。

彼らは1人でも立派な音楽を奏でる演奏家にまで成長しました。先月のソロリサイタルズは、皆本当に素晴らしかった。

七難隠すみたいなアンサンブルではなく、個人のパーソナル、音楽に対する思いがはっきりとわかる演奏になっています。


本当に音大生らしい演奏。是非、1人でも多くの人に聞いていただきたいのです。


川越へ、N響定期

posted by take at 20:52| 活動報告